ダート頂上決戦を制する馬は? フェブラリーS分析
【2019/2/17 東京11R フェブラリーステークス(G1) 1着 6番 インティ(1番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
年齢別成績(牡・セン馬のみ)
■表2 【年齢別成績(牡・セン馬のみ)】
枠番別成績
■表3 【枠番別成績】
前走着順別成績
■表4 【前走着順別成績 ※取消、除外を挟む馬は除く】
前走4着以下からの好走馬
■表5 【前走4着以下からの好走馬】
主な前走レース別成績(前走1〜3着馬のみ)
■表6 【主な前走レース別成績(前走1〜3着馬のみ)】
前走根岸S、東海Sからの好走馬
■表7 【前走根岸S、東海Sからの好走馬】
前走G1・Jpn1からの好走馬(前走1〜3着馬のみ)
■表8 【前走G1・Jpn1からの好走馬(前走1〜3着馬のみ)】
【結論】
ただ、モズアスコットは根岸Sが初ダートだったため、この組の好走馬の大半に共通する「ダート1600m重賞好走」実績を持たない(表7)。芝1600mのG1・安田記念制覇で相殺できると考えるべきか判断が難しいところだ。一方のインティは東海Sが3着だったこと、そして昨年からひとつ年齢を重ねて6歳になったことも減点材料になる(同)。
このように、1〜2番人気が予想される2頭には不安材料もあるだけに、他馬が割って入る場面も十分に考えられる。その筆頭格は前走・東京大賞典2着で、2018年には本競走優勝の実績を持つ8歳馬・ノンコノユメ(表8)。表2本文で触れたように、年齢別では成績が落ちる7歳以上のベテランでも、過去のフェブラリーSで好走した実績があれば侮れない。
また、その表2で好成績だった5歳馬からは、アルクトスとタイムフライヤーを挙げたい。アルクトスは前走・Jpn1の南部杯で2着に好走。4走前には東京ダート1600mでリステッド競走のオアシスSを制しており、表8の各馬に近い成績と考えられる。もし3番人気(以内)に推されるようなら、大きく評価を上げてもいいだろう(表2)。
タイムフライヤーは2走前、ダート3戦目だった武蔵野Sで2着。芝ではG1・ホープフルSを制している。ダート経験が浅いため表5の条件を満たすには至らないものの、「G1実績馬が重賞好走歴のあるコースで巻き返す」と広い意味で捉えれば、エスポワールシチーやベストウォーリア、インカンテーションと近いタイプだ。
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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