3x3女子日本代表:第7次強化合宿 オリンピック予選へのエントリー6人を選考する大事な3日間
【JBA】
「OQTに出場するメンバーは4人ですが、その前にエントリーできるのは6人。その6人を決める非常に重要なキャンプ」と明言したトーステン・ロイブル ディレクターコーチ。9人から6人へメンバーを絞り込む選考へ向け、OQTの予選ラウンドで対戦する強豪オーストラリアとウクライナを想定し、男子選手を相手に強化を進めます。
FIBAランキング33位(※日本8位)のオーストラリアですが、これまで4戦対戦し、いずれも負けています。昨年6月に行われたFIBA 3x3ワールドカップでも対戦し、延長戦の末に16-18で惜しくも敗れました。その試合に出場した伊集 南選手 (デンソー アイリス)は、「最後は経験や個の強さ、チームワークの差が出てしまいました」と振り返ります。オーストラリアはほぼ同じメンバーで数々の大会に出場し、FIBA 3x3アジアカップ2019で優勝、続くFIBA 3x3ワールドカップでは4位の成績を収めました。
伊集 南選手 (デンソー アイリス) 【JBA】
ウクライナとは世界一になったFIBA 3x3 U23ワールドカップで対戦し、そのときは20-11で勝利しました。しかし、今回のOQTでは「ルールが変更となり、国内トップ10の選手が2人いれば、残る2人はポイントが0点でも出場できるようになり、どの選手が出てくるかは分かりません」とロイブルコーチが言うように、スカウティングも難しい状況です。
高さで劣る日本はディフェンスに勝機を見出すべく、「いろいろ試しながら、一番良い守り方をみんなで考えています」と馬瓜ステファニー選手(トヨタ自動車アンテロープス)は言います。チームで守るためにもコミュニケーションが大切となり、必然的に選手それぞれの発言も増えていました。
馬瓜ステファニー選手(トヨタ自動車アンテロープス) 【JBA】
先を見据えることなく、「予選を突破しなければ次はない」とロイブルコーチは選手たちに伝えました。オーストラリアとウクライナに勝利し、1位通過することで決勝トーナメントを優位に戦えるよう準備しています。
OQTでは3/20とオリンピック出場は狭き門であるとともに、大会には4人しか出場できない3x3は半分以上の選手がカットされてしまいます。サバイバルの中にいる伊集選手ですが、「いろいろ不安に思ってもしょうがない。選手としては準備してやるしかない」と覚悟を持ってコートに全てを注いでいます。
「昨年のアジアカップとワールドカップを経験してきたことは大きく、それをつなげなければいけないという思いも強いです。ここまで来たらOQTにも出たいし、オリンピック以上にレベルが高い大会になると言われています。絶対にOQTの中からメダリストも生まれると思っているので、その戦いに出たいです」(伊集選手)
西岡 里紗 (三菱電機 コアラーズ) 【JBA】
伊集 南 (G / 168cm / デンソー アイリス)
篠崎 澪 (G / 167cm / 富士通 レッドウェーブ)
内野 智香英 (G / 177cm /富士通 レッドウェーブ)
三好 南穂 (G / 167cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
田中 真美子 (C / 180cm / 富士通 レッドウェーブ)
西岡 里紗 (C / 186cm / 三菱電機 コアラーズ)
永田 萌絵 (F / 173cm / 東京医療保健大学 4 年・トヨタ自動車 アンテロープス)
馬瓜 ステファニー (F / 181cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
山本 麻衣 (G / 165cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
■2020年 FIBA オリンピック予選 (OQT)
期間:2020年 3 月18日 (水) 〜22日 (日)
開催国:インド
出場チーム数:20チーム (※上位 3 チームがオリンピック出場権獲得)
[Pool A] フランス、アメリカ、ドイツ、ウルグアイ、インドネシア
[Pool B] イラン、日本 (オリンピック開催国) 、ウクライナ、トルクメニスタン、オーストラリア
[Pool C] オランダ、エストニア、ベラルーシ、ハンガリー、スリランカ
[Pool D] イタリア、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、スイス、インド (OQT開催国)
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