セミファイナル進出のためには絶対に負けられない埼玉上尾。
　序盤からアタッカー陣が確実にポイントを重ね10-5と好スタートを切る。東レも#7クランを中心にポイントを重ね徐々に追い上げを見せるが埼玉上尾は#11青柳のブロック、#17シュシュニャルのバックアタックなどで最後まで攻撃の手を緩めることなくリードを保ち、最後はクランのアタックがアウトとなり、第1セットを25-20で先取した。
　第2セットはミドルを交えた東レの攻撃に苦しみ、序盤からリードを許してしまう。#14椎名のアタックなどで奮闘するも、リードを詰めることができず16-25と落とした。第3セットはシュシュニャルのサーブで攻め、3枚ブロックで石川を止めると8-5とリードを広げる。セット終盤には東レに5連続得点から逆転を許すとそのまま追い上げることができず21-25と東レに2セットを連取される。
　勝負のかかる第4セット。埼玉上尾の吉田監督はスターティングに#23大室を入れる奇策に出る。序盤こそ1-5と東レにリードを許すも、#3サンティアゴの連続アタックが決まると、続けて椎名がアタックを決め徐々に追い上げを見せ、シュシュニャルのアタック、サービスエースの連続得点で8-8と同点とするも、その後はサイドアウトを取り合う苦しい展開が続く。15-15の場面で椎名のアタックが決まり、16-15とついに逆転に成功。スタートの#13井上に代え、高さのある#2冨永を前衛で起用するなど吉田監督の采配に冨永が応え、ツーアタックを決め19-17とリードを広げると、#8吉野のアタック、#3サンティアゴがクランを止め21-18とさらにリードを広げる。苦しい場面で吉野がコート中央に技ありの軟打を決め23-19とすると、最後は青柳がアタックを決め25-20で第4セットを取り返した。
　勝負をかけた第5セット目。サンティアゴがクランをブロックし、最高のスタートを切る埼玉上尾。苦しい場面が続くも、椎名、吉野がポイントを重ね6-6の場面で再び前衛で冨永を起用。そこから青柳、吉野のアタックが決まりリードを広げると、さらにはサンティアゴがこのセット2本目のブロックを決め11-6とすると、吉野のアウトかと思われたボールを埼玉上尾がチャレンジに成功し、怒涛の7連続得点で13-6とリードを広げる。最後はシュシュニャルがアタックを決め、15-8で大事な試合をものにした。
　埼玉上尾はポイント5、2勝0敗の2位でセミファイナル進出圏内をキープし、明日のNECレッドロケッツ戦にセミファイナル進出をかけ臨む。


埼玉上尾メディックス３（25-20、16-25、21-25、25-20、15-8）２ 東レアローズ


得点リーダー
#3 サンティアゴ・アライジャダフニ　アタック14点（42.4%）、ブロック3点　17得点
#8 吉野 優里　アタック23点（46.9%）、ブロック1点、サーブ3点　27得点
#14 椎名 真子　アタック16点（51.6%）、ブロック1点　17得点
#17 シュシュニャル・カタリナ　アタック15点（36.6%）、サーブ2点　17得点

#8 吉野優理選手
　今日の試合は、苦しい場面が多くありましたが、全員で声をかけあって、勝ち切ることが出来ました。
　悪い時こそ、どう自分たちのリズムにして立て直せるかや、自分たちのやりたいバレーボールを展開した方が明日の試合もすごく重要になってくると思うので、全員で明日も戦い抜きたいと思います。


#14 椎名真子選手
　応援ありがとうございました！難しい試合でしたが勝ちきることができて本当に良かったです！
　チームとしては相手の攻撃に対応できなかったり、ミスが出たりして流れを持っていかれる場面もありましたが、ブロックポイントやサービスエースが出てからいい流れにすることがでしました！個人的には大事な場面でのパスミスなどまだまだ修正しなければいけないところがたくさんあるので頑張っていきます！明日の試合も簡単にはいかないと思うのでチームみんなで勝ちたいと思います！


#17 シュシュニャルカタリナ選手
　今日の試合は本当に重要でタフな試合でした。一瞬も諦めずに最後まで戦い抜いたおかげで勝つことができました。チームのことを誇りに思いますしとても幸せな気持ちです。明日も大事な一戦なのでしっかり準備をして自分達のベストを尽くしたいと思います。