鳴門渦潮と大阪学芸が準々決勝へ進出!第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

チーム・協会

第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は1月4日(土)、2回戦8試合が行われました。

ピックアップマッチ1

福井工業大学附属福井高校 0-1(前半0-0、後半0-1) 鳴門渦潮高校

福井工業大学附属福井高校(北信越3/福井)と鳴門渦潮高校(四国2/徳島)は、それぞれの持ち味を出して試合に入りました。福井工大附属は後方からのビルドアップでサイドからの崩しを狙います。一方の鳴門渦潮は、2トップと両サイドハーフが果敢に前に出て相手のパスを奪ってショートカウンター、あるいは後方からのシンプルな縦パスで2トップを走らせて推進力を出していました。

後半に入り先制したのは、チャンスの数で上回っていた鳴門渦潮でした。47分、前線で基点にもなっていた古谷優理亜選手がドリブルでゴールに迫り、冷静にシュートを流し込みました。鳴門渦潮は何とか追いつこうとする福井工大附属の反撃を受けながらも、最終ラインを中心に集中を切らさず、鋭いカウンターも繰り出していきます。そのまま互いにゴールは生まれることはなく、最後まで懸命に走ったインターハイ4強の鳴門渦潮が、この大会でもベスト8へと進出しました。

ピックアップマッチ2

鎮西学院高校 0-0(前半0-0、後半0-0)PK2-4 大阪学芸高校

互いに地域の第3代表ながら、1回戦でこの大会の常連校である地域第1代表を下した鎮西学院高校(九州3/長崎)と大阪学芸高校(関西3/大阪)が激突した一戦は、緊張感あるゲームとなりました。大阪学芸は相手選手の間に動いてパスコースをつくり、連係や個人の突破も絡めてゴールを目指しました。鎮西学院は押される場面でもボール保持者への粘り強い対応を続けます。大阪学芸は3本、鎮西学院は0本というシュート数で、前半を終えました。

後半に入り、互いにチャンスが増えます。開始早々、鎮西学院は常友梓帆選手が抜け出し、クロスに持ち込みます。大阪学芸も新田萌夏選手らがサイドを突破するなど、シュートにつながる場面が増えました。大阪学芸は59分の2人同時交代などサイドハーフと2トップにフレッシュな選手を投入し、鎮西学院もカウンターでゴールを目指しますが、両チームとも無得点のまま後半が終了しました。

緊張感はPK戦でも続きました。鎮西学院のGK小柳有紀選手が3本目を止めると、直後に大阪学芸のGK津田明日翔選手も横っ飛びセーブで応戦。勢いを渡しません。すると津田選手は4本目も見事にストップ。2度目の出場となる大阪学芸が、初出場だった2大会前に並ぶ準々決勝へとたどり着きました。

監督・選手コメント

古谷優理亜 選手(鳴門渦潮高校/徳島)
私は新チームになってから、けがで約6カ月間休み、インターハイでは歯を食いしばって最後まで戦うチームメイトの姿をベンチから見ていました。冬こそは絶対に試合に出ようと思って頑張ってきました。1回戦では活躍できなかったので、今日こそは誰よりも動いて点を取ろうと思っていました。いつもは弾丸シュートを打ちますが、冷静にGKの股下を抜くことができました。リハビリ期間に皆がサッカーをする姿を見て、何より家族に支えてもらい、精神的に強くなりました。この大会ではどのチームよりも長い冬にして、日本一を取ります。

久保直也 監督(福井工業大学附属福井高校/福井)
緊張なのか焦りなのか、狙ったことが出せませんでした。立ち上がりにビルドアップのパスが何本かひっかかってピンチを招き、少し消極的になってしまったのかもしれません。この1年は苦しい時期もありましたが、戦術的にも気持ち的にもこの大会にピークに持ってくることができたので、ここで終わるのが残念です。ストロングポイントを相手が出せてうちが出せなかったので、結果を受け入れるしかありません。毎年選手が入れ替わりますが、また自分たちの選手でどれだけのチームをつくれるか、挑戦していきます。

川原武 監督(鎮西学院高校/長崎)
互いにハードなゲームをした翌日だったので、何とか0-0で前半を終え、後半に体力を残せたらと思っていました。4年ぶりに出場するこの大会で前回を超えるベスト8を目標にしていたので、PK負けは悔しくもありますが、特に3年生は頑張ってくれたと思います。今年度は国見FCレディースの一員として九州リーグに出場する選手もいて、社会人とも試合をしてきました。この大会でも、選手たちは成長する姿を見せてくれました。また全国での1勝を求めて、チームをつくっていきます。

津田明日翔 選手(大阪学芸高校/大阪)
立ち上がりからあまりビルドアップがうまくいきませんでしたが、PK戦で挽回できて良かったです。セービングは得意なのですが、運もあるのでPK戦は苦手です。でもこの大会には、チームが絶好調で入ることができています。1年生から3年生まで、全員が一つになって戦えていることが、チームの力になっていると思います。守備でも全員でボールを奪いに行き、攻撃でも全員でプレーしています。もう、狙うは全国制覇しかありません。

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日本サッカー協会(JFA)は、日本サッカー界を統括し代表する団体として、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の発達と社会の発展に貢献することを目的に活動しています。 JFA公式Webサイトでは、日本代表からグラスルーツまで幅広いサッカーの現場の話題をお届けします。

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