なでしこジャパン 高倉麻子監督が選手たちにエール 第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

チーム・協会

第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が2020年1月3日(金)に開幕します。ここではなでしこジャパン(日本女子代表)で指揮を執る高倉麻子監督に、大会の印象や選手に期待することなどを聞きました。

※このインタビューは11月29日(金)に実施しました。
――高倉監督が高校生の頃にはなかった大会ですが、大会の印象はいかがでしょうか。
高倉 やはり熱が高いというか、あの年代にしかない輝きを感じますね。うらやましいということではありませんが、私自身はクラブチーム育ちなので、ちょっと自分は味わったことがない、独特な世界だなと思いますね。
――出場選手にとっては日本中のいろいろなチームや選手に触れることも意味が大きいのではないでしょうか。
高倉 そうですね。強いチームは夏のインターハイ(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)やこの高校女子選手権など、毎年いろいろなチームと対戦できるかもしれません。でも、初出場するチームなどは、レベルの高いチームとの対戦で刺激を受けることでしょう。それをまた財産にしてチームがレベルアップすることや、いろいろな仲間に会えるというのは大事なことだと思います。
――最近の高校年代の女子サッカーをどう見ていますか。
高倉 もちろん技術的なことは、小学生年代など小さい頃の方が習得しやすいというのは事実でしょう。でも、高校生になってからでも十分上達できます。そういった技術的なことに加えて、より頭で考えられるようになるのが中学生や高校生の年代です。だから、この大会に出る年代の選手が自ら頭で考えることにアプローチしていくのは、大事なことだと思います。
――「考える」ということがキーワードになりますか。
高倉 そうですね。考えないでサッカーをするというのは少し違うというのが私自身の考えです。それに、考える選手でなければ、相手に対策を施された時には何もできなくなってしまうでしょうから、選手として頭打ちになってしまいます。だから、常に考えてプレーを選択して、そのプレーを表現できるような技術をたくさん増やしていくことが大事だと思います。
――もしもご自身がこの大会に出場するとしたら、どのようなことをしたいですか。
高倉 圧倒して勝ちたいですね。どの大会に出ても、毎回同じようにそう考えます。全ての面で圧倒して、自分のチームが勝つことを期待します。
――この大会に出場する選手たちに期待することは。
高倉 高校サッカーは、一人一人がチームの一部となって盛り上がっている時にその熱をすごく新鮮に感じます。同じくらいの年代の日本女子代表を招集しても、選手は案外、気持ちを表に出さないんです(笑)。大学生の全国大会などでも同じようなものを感じますが、みんなで何かを成し遂げるというのは、本当に団体スポーツの醍醐味だと思います。この高校女子選手権も、まさにそういうところが見える大会ですよね。いろいろな方々がこの大会を創設して、さらに続けてきてくれているということに感謝しながら、ぜひとも良いプレーを見せてもらいたいと思います。

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日本サッカー協会(JFA)は、日本サッカー界を統括し代表する団体として、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の発達と社会の発展に貢献することを目的に活動しています。 JFA公式Webサイトでは、日本代表からグラスルーツまで幅広いサッカーの現場の話題をお届けします。

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