IDでもっと便利に新規取得

ログイン

【最後の青春ドラマ】あと一歩まで迫ったU-18年代最高峰〜高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグファイナル・大迫敬介(サンフレッチェ広島)

公益財団法人 日本サッカー協会

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019 ファイナルが12月15日(日)に開催されます。U-18年代最高峰の舞台に立った選手はどのような青春時代を過ごしてきたのか。ここでは今年、SAMURAI BLUE(日本代表)にも選出された大迫敬介選手の高校時代のストーリーをお届けします。

破竹の勢いでプレミアリーグWESTを制覇

多くのJリーグ選手を輩出し、ユース年代のさまざまなタイトルも獲得してきたサンフレッチェ広島F.Cユース。プレミアリーグが誕生した2011年には高円宮杯プレミアリーグWESTを制し、チャンピオンシップでもコンサドーレ札幌U-18ユース(現北海道コンサドーレ札幌U-18)に勝利して初代王者となった。翌2012年にもプレミアリーグWESTを圧倒的な成績で優勝し、チャンピオンシップでは東京ヴェルディユースを破って連覇を飾っている。

大迫敬介が2年生となった2016年の広島ユースは、このチームの勝利の歴史を思い出させる1年間だった。沢田謙太郎監督も表情を崩して振り返る。「あの年は、3年生は大人しいけどしっかりできる選手が要所、要所にいて、2年生にも敬介をはじめ能力の高い選手がそろっていた。守備陣にはイヨハ理ヘンリー(現FC岐阜)や川井歩(現レノファ山口)がいて、中盤には川村拓夢(現愛媛FC)。前には山根永遠(現ツエーゲン金沢)がいて、勝つべく試合にしっかりと勝っていったよね」。

大迫も「負ける気がしなかったです」とこの年のことを記憶していた。「めちゃくちゃ強いチームだったので、先制点を取られても逆転できると思っていましたし、そもそも点をほとんど取られなくて、毎週、試合がすごく楽しみでした」。

第1節で京都サンガF.C. U-18を1-0で破った広島ユースは、プレミアリーグWESTを14勝2分2敗の戦績で駆け抜けた。残り2試合を残して優勝を決め、総失点数はわずか16。1試合平均1点以下という堅守を支えた大迫にとっては自信を膨らませた1年だった。

「個人的にも、できることが増えているという手応えがありました。相手の決定機を止める回数も増えてきて、どんどん自信を付けていたと思います」。大迫自身は2016年をそう振り返っている。一方、沢田監督は大迫が進化していく過程をチームが成長する力につなげていったという。

「敬介は本当にガンガン飛び出していくから、無謀なチャレンジと紙一重のところもあった。でもね、俺はそれでいいと思っていた。飛び出してDFとぶつかって無人のゴールに入れられる。そういう失点もあったけど、あいつはチャレンジしながら経験を重ねていっていたし、チームとして守るんだから、敬介が飛び出した後はDFがカバーすればいい。そういうことができるチームにしたかったし、だんだん周りが飛び出した後のカバーも考えられるようになってきたから、最後までずっと足が動くようになった。そうすると失点をしなくなって自信が付いてくる。敬介が思い切りよくプレーしてくれるから、チームをそういう形に持っていくことができたよね」

得てして長所は短所と捉えられることも多いが、沢田監督は大迫のチャレンジを止めなかった。それだけでなく、大迫のチャレンジ精神をチーム全体に浸透させ、それぞれの良さを出し合い、ミスをカバーし合いながら戦っていくチームへと成長させていった。

日本一決定戦ではPK戦の末に敗戦…

そうやって成長を遂げた広島ユースは、青森山田高校と対戦したチャンピオンシップでも失点を喫することなく、延長戦までもつれた試合を無失点で切り抜けた。しかし、青森山田から得点を挙げることができず、試合はPK戦に突入する。大迫には大舞台で勝敗を左右する活躍を見せるチャンスが訪れたものの、輝きを放つことはできなかった。

「PK戦になっても勝てると思っていたんですけど、あの試合はめちゃくちゃ悔しさが残っています」

先行の広島ユースは、1人目のキッカーが決められず追い掛ける展開となる。「俺が止めないと! と焦る気持ちはありましたね。触ることができたシュートもあったんですけど、掻き出すことができなかったです」。

大迫は青森山田の選手たちのキックを止めることができず、年代別代表のライバルであるGK廣末陸(現レノファ山口)がチームメートと喜びを分かち合う姿を見て涙することとなった。

もっとも、大迫に過去を悔やみながら過ごす時間などなかった。翌年3月末、サンフレッチェ広島とプロ契約を締結するのだ。

3年生になる前の段階であるにもかかわらずオファーが届き、大迫は「上がれるならすぐにでも上がりたいと思っていたのでうれしかったです。でも『ここからだな』いう思いがすごく強かったですね」と気持ちをあらためた。

実際、一足早く夢をかなえたうれしさはすぐに霧散した。大迫はプロとのレベルの差を肌で感じ、トレーニングに没頭する日々を過ごしていくこととなる。

関連リンク

クラブ名
公益財団法人 日本サッカー協会
クラブ説明文

日本サッカー協会(JFA)は、日本サッカー界を統括し代表する団体として、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の発達と社会の発展に貢献することを目的に活動しています。 JFA公式Webサイトでは、日本代表からグラスルーツまで幅広いサッカーの現場の話題をお届けします。

スポナビDo

新着記事一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント