<国内男子ゴルフ>クジラはダメでも風は好き。木下稜介、沖縄で大舞台を狙う

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【沖縄で、大物を釣ります】

■国内男子ゴルフ/「平和・PGMチャンピオンシップ」(11月7日〜10日、沖縄県国頭郡恩納村・PGMゴルフリゾート沖縄)」9日・3日目

プロ6年目の28歳、木下稜介は3日間でもっとも風が吹いたこの日の土曜日こそ、好機とした。

「持ち球がドロー。フェードよりスピン量が少なく、昔から、風のゴルフが得意でした。今日も低い球を意識して打った」と前半は、5番から3連続バーディを奪うなど、難条件でも攻めた。

後半の14番は、ワンオンも狙えるパー4で、3Wの第1打が右のハザードへ。ダブルボギーとしたのは残念だったが、1日トータルではイーブンパーで耐えて、首位と6差の8位タイで、決勝へ。

「明日も風が吹いたほうがチャンスある」。
さらなる上昇を誓ったのは今年、12月のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権がもう、そこに見えているから。

現在、賞金ランク37位はその年の勝者や賞金ランク上位者など、30人に許された頂上決戦までもうすぐ。
「トップとの差はついたが、明日は少しでも差を詰めていく」。
初出場の大舞台を見据えている。

前夜は、宿近くのステーキ店で舌鼓。
沖縄には、大学時代の親友もいて初日と2日に続いて、最終日の観戦も約束して帰っている。
また、沖縄にほれ込んだ母方の叔父が移住。このオフの旅行で連れていってもらったクジラウォッチングは、この日と同じくらいの風が吹いて船上でしこたま吐いた。
とてもクジラを見るどころではなかったのに、しれっと「僕は奈良出身だけど、沖縄の風には慣れてるんです」。
今週は、好成績の風に酔う。
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