富士通レディース 2019　東急セブンハンドレッドクラブ 西コース（千葉県）

　年に1度の大一番。柏原明日架は念願のツアー初優勝を飾って、今大会へ挑む。2016年から富士通と所属契約を結んでいる。「やっと恩返しできたと思う。これまでで今年は最高の気持ちで大会を迎えられた。私も楽しみにしています」と話した。

　初優勝までに6年。チャンスは何度もあったが、改めて、「本当に長かったです。時間がかかったから、これかなというポイントはひとつではない。でも、確かなことは、6年分のすべての経験がムダにはならなかったことです。周囲のサポートしてくださった皆さんを含め、なにひとつ欠けても今日の私はなかった」と加えている。

　プロ2年目から賞金シードを堅持。「どんなに調子が悪いシーズンでも、シード権を失うことがなかったです。成績は波があっても、(地力の)底上げはできている。少しずつ、自信につながってきています」。石の上にも6年だった。それだけに、「ここで成績を出せれば、真の恩返しでしょう」と気迫が伝わってくる。(宮崎　善秀)