<国内男子ゴルフ>身長差30センチのV争い。2勝目を狙う比嘉一貴が1打差2位に

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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【小さくても負けん】

■国内男子ゴルフ/50回記念大会「トップ杯東海クラシック」(10月3日〜6日、愛知県・三好カントリー倶楽部)」3日目

身長158センチの小さな巨人が、南アのノリスに1打差で食いついた。比嘉一貴が6バーディ、1ボギーの66をマーク。最終日最終組で、ノリスとの身長差30センチのV争いに挑む。

勢いは弱まったが相変わらず上空で舞う風。
初出場の三好で、格闘が続く。
比嘉の鬼門は4番パー4と、今年からパー4に変更された490ヤードの7番だ。

「4番はティショットが嫌いで。3日間とも右の林で、3日間ともガッツパー」。
初日はカラーからのパーをしのいで、前日2日目は4メートルのパーパットを拾った。
「今日は右の林から出すだけでした」と、115ヤードの3打目も4メートルと寄らなかったが、辛くも沈めた。
「ダボを打ってもおかしくない。ボギーも当たり前みたいな状況から、3日間ともパーが取れた」。

距離の長い7番ではこの日、右のラフに入れた。向かい風も加わり、2打目の距離が残ったが「すごいピンチにならなかったのが幸い」と、ボギーはここでの一つにとどめることができた。

8月の「RIZAP KBCオーガスタ」でツアー初制覇した史上最も小さな勝者が、難コースで懸命に土壇場の2勝目を目指している。
賞金ランキングは13位。
いよいよ3週後に迫った日米共催&日初開催の米ツアー「ZOZO選手権」は、次週の「ブリヂストンオープン」までの同ランク上位7人に権利が発生する。

東北福祉大の先輩の松山英樹と大舞台での再会を果たすためにも、正念場。
「ここで優勝しないとチャンスがなくなってしまう。勝ちたいといってもできるものではないが自分を見失わず、最後まで同じリズムで、優勝できればいい」。
窮地に追い込まれた際の火事場力は、若手の間でも断トツだ。

<比嘉一貴(ひがかずき)>
沖縄生まれの24歳は、身長158センチの小さな巨人。地元が誇る宮里兄妹の父・優さんの師事で、10歳からゴルフを始める。地元の本部高校から、宮城・東北福祉大学時を通じて国内外であまたのタイトル獲り。
卒業年時に受けたツアーのQTサードではまさかの失格を喫するも18年に、行き場を求めて挑戦したアジアンツアーの二部ツアーで、デビュー戦V。帰って、即日本のAbemaTVツアー「南秋田CCみちのくチャレンジ」で、国内プロ初V。勢いのまま、レギュラーでは同年に初シード入り。
悲願の1勝をあげた今年8月の「RIZAP KBCオーガスタ」では、史上最も小さな勝者として話題になった。
どんな障害にもめげない強心臓も含めて、大学OBの松山英樹にも可愛がられる。
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