【サーフィン世界選手権】試合ルール・採点方法・ランキングを解説
2020年東京オリンピックの出場有力候補選手が決まる本大会。日本代表“波乗りジャパン”は男女それぞれアジア1位になることで五輪への出場にかなり近づく。
試合形式や採点ルールを覚えて、より楽しく観戦しよう。
各国代表チーム参加者数
オープンメン:3名
オープンウィメン:3名
Aloha Cup:男女各2名
※Aloha Cupとは、国別対抗のチーム戦で国ランキングには関係ない。昨年の国別順位7位までと開催国、合計8カ国が出場可能。出場選手男女各2名は、ラウンド毎に変更もできる。
試合の基本ルール
・各ヒートは原則15〜20分。 本戦とリパチャージ(敗者復活戦)が同時進行するダブル・エリミネーション方式を採用。
・原則、各ヒート最大4名ずつ(ラウンド1とリパチャージは状況に応じて5名になる場合もあり)。
・各ラウンドでは半数の2名が上位ラウンドに進み、残った下位2名がリパチャージに進む。
・本戦は Round1からRound6を経てファイナル進出、リパチャージは Round9を勝ち上がった選手がリパチャージファイナルへ進出。双方のファイナルを勝ちあがった合計4名の選手がグランドファイナルでメダルを争うこととなる。
・グランドファイナルでは、本戦の上位2名と、リパチャージの上位2名が戦う。
・制限時間内で何本ライディングしてもOK。1本のライディングは10点満点で採点され、最も点数の高い2本の合計点で競う。
(c)ISA Rule Book 【(c)ISA Rule Book】
選手の体力的な問題はさておき、少なからず運も左右してしまうサーフィン競技でメダルを獲得するためには、メインラウンドでどこまで勝ち進めるかがひとつの鍵となる。
※前回大会の五十嵐カノアはメインラウンドでは一度も負けることなくストレートでグランドファイナルへ進出。銀メダルを獲得した。
評価基準と採点方法
・技の難易度と波へのコミットメント
・マニューバーの革新性、斬新さ
・メジャーマニューバーのコンビネーション
・マニューバーの多様性
・スピード、パワー、フロー
1本のライディングに対して0.1〜10点(満点)の点数がつき、点数は以下の段階に分けられる。
0-1.9 = Poor
2.0-3.9 = Fair
4.0-5.9 = Average
6.0-7.9 = Good
8.0-10.0 = Excellent
ライブスコアボード
プライオリティとインターフェア
優先権を持つサーファーが優先的に波に乗ることができ、1人のサーファーが波に乗ろうとアクションを起こすと、優先権は次の人に移る。
例え波に乗らなくても、波に乗るようにパドルをしたり、波を逃した場合でもプライオリティは次の人に移り、自分の優先権は一番低くなる。
ヒート開始時は各選手ともプライオリティは持っておらず、サーフィン競技の通常ルール(ピーク優先)が適用される。ライディングを開始し、テイクオフゾーンに戻った選手から最も低いプライオリティ(この場合は4番)を得ることになり、その他の選手がライディングすることにより、プライオリティが繰り上げされていく。
ただし、他の選手がより高いプライオリティを持っていても、邪魔にならない限りは波に乗ることが出来る。
一方、自分より高いプライオリティの選手を妨害すると「インターフェアレンス」として ペナルティを課せられ、2本目のスコアが0点になる。
白の選手が赤の選手にインターフェアをするシーン PHOTO:© WSL/Morris 【PHOTO:© WSL/Morris】
このプライオリティを活用した、選手同士の心理戦・駆け引きも試合の見どころの一つとなる。
プライオリティ・ボード PHOTO: THE SURF NEWS 【PHOTO: THE SURF NEWS】
国別ランキング
詳細は、ISA公式ルールブックで確認できる。
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