【埼玉上尾メディックス】アジア女子選手権で優勝〜U23代表 吉野優理選手へインタビュー〜

埼玉上尾メディックス
チーム・協会

【AGEO MEDICAL GROUP】

 8月18日〜8月25日まで韓国・ソウルにて第20回アジア女子選手権大会が開催され、女子日本代表チームは各国がシニア代表を送り込む中、7月のU20世界選手権で優勝したメンバーを中心にシニアのメンバーを加えてチームをU23で構成。準決勝でキム・ヨンギョン率いる韓国をセットカウント3-1の逆転で下し、決勝ではタイにセットカウント3-1勝利し、極めて若いチームでアジア女子選手権優勝の快挙を達成した。

 その優勝メンバーの一人が埼玉上尾メディックスの吉野優理選手
 吉野選手は青森県出身、秋田県立由利高校を卒業後に埼玉上尾メディックスへ入団。ルーキーながら安定した守備力と攻撃力で2018/19シーズンは全試合スタメン出場を果たし、2019年度火の鳥NIPPON全日本女子代表チームにも選出された。2019/20シーズンもチームの中心として活躍するであろう吉野選手へ、アジア選手権を終えて率直な話を聞いた。

アジア選手権からチームへ戻ってきた吉野優理選手 【埼玉上尾メディックス】

アジア選手権を終えた率直な感想 

 「シニアの大会で日本が一番若い中、トップレベルの選手もたくさんいる中でプレーできたことも外から間近で見れたことも、とてもいい経験になったと思う。
短期間でチームを作り上げなくてはいけないチーム間のコミュニケーションや若い選手も積極的に話すことができたので、そこも結果につながったんじゃないかなと思います。」


U23代表での役割、印象に残った試合
 「私は基本的にはチームの流れを変えるために入ったり、ゲーム終盤の守備固めで出る機会が多かったんですが、緊張はしなかったです。」
 印象に残ったのは準決勝で対戦した韓国戦。3-1で勝ったんですけど、会場も満員で歓声もすごくて声も全然通らなかった。この試合もゲーム終盤に出場した。キム・ヨンギョン選手が前衛で私が後衛にいて、打点も高くてブロックの上からくるので、コースは見えやすかった。でも、世界のトップの選手のスパイクは高さ・スピード・ボールの重さも違った。
 「でも、大事な場面での出場はさすがに緊張しました。相原監督もすごい熱くなっていて、吉野上げるんだ!!!としか言われなかったです。私も”そうだな。”って。キム・ヨンギョン選手を見て、終盤だったので、正面に来るだろうなって。コースに入ったらボールが正面に来たことはとても印象に残っている。楽しかった。」と明るく話す吉野選手。

一言一言を力強い言葉で話す吉野優理選手 【埼玉上尾メディックス】

 取材日からちょうど上尾に合流しての練習が再開していたが、「常に日ごろからしっかり準備しておかないと、技術的にもモチベーション的にも自分がしっかりしなくては。」と話した。

イタリアから戻ってきたシニア代表経験豊富な冨永こよみ選手が戻ってきて
 一緒に練習をするようになって、間違っていることは違うと言ってくれるし、それがまた正論。言うことは言うし、自分にも厳しい。それを毎日やっている。本当にいつもすごいと感じています。
 こよみさんのトスと感覚的に合うと感じる時も多い。ここでこう打ちたい!と思ったときにそのトスが上がってくるので、昨シーズンに比べても自分のところでポイントが取れるようになっていると思うし、サーブレシーブでもなんとかしてくれるだろうっていう安心感があります。

現在シニア代表に行っている山岸あかね選手について
 山岸選手には本当に助けてもらっている。昨シーズンも「難しいボールは任せていいよ。全部譲ってくれていいよ。」って言ってくれる。その言葉通りに絶対カバーリングに入ってくれるので本当に助けられています。普段も本当に優しくて、合宿所でも出発前も休みの日も差し入れもってきてくれる(笑)。

 チームの中心がしっかりしてくれているので、あとは自分がしっかりやるだけです。

2019/20シーズン開幕に向けて
 いよいよリーグ戦が近づいてきて、去年はやるしかない。勝たないと勝たないとと思っていた。負けれない。絶対負けたくない。1年目だからとか関係なくやれていたんじゃないかと思う。チーム内にもサイドのアタッカー陣が多い中、チームの中でタイプが違う選手も多いので、他の選手に絶対に負けたくない。っていう気持ちは表には出していなかったけど、常にベースにあった。
 いつも冷静に見える吉野選手だが、監督がいつ見ても何かの場面で出場の機会があれば、いつも通り本番でやればいいや。と腹をくくっていつも練習をしていたと話した。

1年目のシーズンを通してスタメン出場、シニア代表入り、U23代表でアジア選手権優勝と順調に来ているように見える吉野選手。2年目のシーズンをどう戦っていくのか?
 去年はデビューのシーズンで、この人こんなことできたんだっていう印象は与えられたとは思う。今年はそれではだめだと思うし、監督もそれ以上を求めてくれていると思うので、サーブレシーブも返して当たり前。当たり前のプレーを安定してできるように、チームには力強い選手もいるのでリーグ優勝を目指すのはもちろん、チーム内の競争も負けたくない。年齢は関係なく、自分の良さを出していきたい。

 個人的にリーグ戦は別物と考えていて、私は飛び抜けて攻撃力があるタイプなわけではないので、チームには外国人選手もいるし攻撃力のあるミドルもいる。1本目の精度にもこだわって、そこから良いリズムで運べるパスも出していきたい。
 チームとしては、昨シーズンの後半は良い試合運びができていなかった。だんだん下がっていくのではなく、後半戦、ファイナルに向けて勝ち続けて行かないといけないと思う。リーグの期間も短いので集中して、みんなと優勝を目指して頑張っていきたいと思います。

 去年とは違う埼玉上尾メディックスをぜひ見に来てほしい。と最後に話した。


 写真はまだまだ苦手なようだが、一言一言を力強く話し、精神的にもますます成長した吉野優理選手。シーズンの開幕がとても楽しみに感じた時間でした。
 埼玉上尾メディックスのホーム初戦は10月19(土)、20(日)の埼玉県立武道館でのホームタウン上尾での開催です。吉野優理選手の活躍をぜひ会場にてご覧ください。 

アジア選手権を終えてチームに合流した吉野優理選手 【埼玉上尾メディックス】

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著者プロフィール

VリーグDivision1に所属する上尾中央医科グループを母体とした女子バレーボールチームです。 埼玉県上尾市をホームタウンとして、本年度は埼玉県立武道館、深谷ビックタートルでホームゲームを開催。 埼玉県上尾市の顔として、地域の皆様と愛し愛されるチームを目指して活動しています。

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