「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」第4戦:男子日本代表76-78チュニジア代表 「トルコ戦へ向け、強化試合とは全く違う準備ができている」ニック・ファジーカス選手

日本バスケットボール協会
チーム・協会

【JBA】

「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」は最終戦を迎え、AKATSUKI FIVE 男子日本代表は、アフリカ大陸予選1位のチュニジアと対戦。昨日のドイツ戦を勝利した立役者である八村塁選手(ワシントンウィザーズ)と篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)は本日のロスターから外れました。本番である「FIBAワールドカップ2019」まで1週間を切っており、ケガや疲労を抱える彼らのリスクを考慮し、フリオ・ラマスヘッドコーチは苦渋の選択をしました。

「第1クォーターの入り方がエネルギーや集中力が少し足りませんでした」というラマスヘッドコーチは、14-24と10点ビハインドを背負った部分を敗因に挙げます。その後は息を吹き返した日本は残り5分、竹内公輔選手(宇都宮ブレックス)のシュートで68-66と逆転に成功します。その後はお互いにリードを奪いながら、渡邊雄太選手(メンフィスグリズリーズ)がフリースローを決め、残り5.9秒で76-76と同点します。延長戦を期待しましたが、マイケル・ロール選手が1on1から渡邊選手のマークの上を行くシュートを決め、76-78で敗れました。「最後の場面は致し方ない部分もあります」というラマスヘッドコーチは、「この試合で良いところと成長すべきところがハッキリしました。ワールドカップへ向けてしっかり準備していくだけです」とこの強化試合を糧に、仕上げに入ります。

竹内公輔選手(宇都宮ブレックス) 【JBA】

先発メンバー2人が外れたことで、当落線上にいる選手たちにとってはアピールできる最後のチャンスとなりました。「昨日のドイツ戦をベンチで見ていて、試合後に(シェーファー)アヴィ(幸樹)と『出たかったよね』という話をしました。でも、実際にあの舞台に立った時に、自分がチームのために何かできただろうかという思いもあります。ヨーロッパの強豪に勝てたことはうれしかったですが、あの舞台に立てなかった悔しい思いもありました」と安藤周人選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)は複雑な思いで歓喜の輪の中にいました。一夜明け、「昨日出られなかった分、少しでもアピールしようと思って臨みました」

チュニジア戦は約8分間の出場で、3得点を記録。4本の3Pシュートを放っていたとともに、「課題としていたドライブを積極的に仕掛けたことで、アピールできた点は良かったと思います」と得点にこそつながりませんでしたが、それでも役割に徹することはできています。FIBAワールドカップ2019の開催地である「中国には12人で行く」とラマスヘッドコーチは明言しました。いつ発表されるかは分からず、「ドキドキしている状態」の安藤選手ですが、「練習でも諦めずにアピールしていきます」とあと数日間、安堵できない日々が続きます。

安藤周人選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) 【JBA】

ニュージーランドとの練習試合を含め、強化試合の結果は2勝3敗。「今回の対戦相手に対し、競った試合ができるレベルにあるのかどうかさえ、試合前は分かりませんでした」とニック・ファジーカス選手(川崎ブレイブサンダース)は不安もありました。「いずれもタフなチームであり、その中でドイツを倒すことができたことは大きかったです。この成功体験を踏まえ、ワールドカップでもヨーロッパの強いチームに対して勝つチャンスがあるという自信を得ることができました」。世界の強豪とのマッチアップを経て、「Bリーグの外国籍選手の方が質は高く、もっといろんなことができる選手が多いです」という印象を持っています。しかし、何度も対戦することで相手の特徴を知った状態で対戦するBリーグとは違い、「国際試合はほとんど情報がないので守りづらい部分はあります」。FIBAワールドカップでは初対戦するチームばかりですが、「5週間をかけて相手の特徴を把握し、強化試合とは全く違う準備ができています」と初戦のトルコ戦にしっかり照準を合わせていました。

渡邊雄太選手(メンフィスグリズリーズ)は、「昨日はドイツに勝つことができました。アルゼンチンとチュニジアには負けはしましたが、前半に離される中で粘って後半に追いつく場面もありました。ワールドカップに向けてまだまだ修正点はありますが、自信にして良いのではないかと自分では思っています」と話し、世界との距離を知れたとともに大きな成果を得ることができました。

試合後、FIBAワールドカップへ向けた奏功セレモニーが行われ、チームを代表して篠山キャプテンと八村選手が18,377名に向けたメッセージをご紹介します。

渡邊雄太選手(メンフィスグリズリーズ) 【JBA】

■篠山竜青キャプテン

JAPAN MADNESSにたくさんのご声援、本当にありがとうございました。
3試合ともたくさんの方に応援していただき、会場に来てくれた方だけではなく、テレビや配信などいろんなところで日本代表を応援してくれたバスケットボールを愛する皆さんと盛り上がれたことを本当にうれしく思っています。
ただ、まだまだ日本の中にはバスケを知らない、Bリーグを見たことがない、NBAにも興味がないという人がたくさんいると思います。
僕ら選手だけではなく、ここに来てくれている皆さん、そしてテレビや様々なメディアを通して応援してくれている皆さんとともに、これから日本や世界を驚かしていきましょう!
日本のバスケはこれからどんどん発展していくと思います。
日本一丸となって、皆さんと一緒になって盛り上げていきたいと思っていますので、これからも一緒に戦ってください!


■八村塁選手

この3日間、さいたまスーパーアリーナで超満員の中でプレーできたことを、選手全員がうれしく思っています。
昨日のドイツ戦しか勝てませんでしたが、アルゼンチン戦もチュニジア戦もワールドカップ前に良いものを得ることはできました。これから時間は短いですが、もっとチーム力を上げ、しっかり修正してワールドカップに臨みたいです。
ワールドカップに出場するのははじめてであり、どんなところかはまだ分かりませんが、しっかり結果を残して、このさいたまスーパーアリーナで行われる来年のオリンピックへ向けて、しっかり戦って来ます。



男子日本代表の初戦は日本時間9月1日(日)17:30よりFIBAランキング17位、前回大会8位のトルコと対戦。これからが本番です。日本一丸でさらなるご声援をよろしくお願い致します。

【JBA】

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