槇谷香 感謝・歓喜の地元V

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty images>】

 2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第13戦『ダイクレレディースカップ』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)大会最終日が8月22日、広島県呉市・呉カントリークラブ(6,265ヤード、パー72)で行われ槇谷香が、鮮やかな逆転優勝。通算8アンダーで、ステップ・アップ・ツアー2勝目を飾った。1打差の2位は竹内美雪。
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 地元、広島県出身の槇谷香が、連続バーディーフィニッシュでステップ・アップ・ツアー通算2勝目をあげた。「18番の第2打までは、あえて速報ボードを見ませんでした。ピンの奥にボードがあった。1打差で追いかける立場。守るものはない。グリーンに乗せることを最優先に考えた」。

 ピン右横7mに付ける。「きょうは、ラインが良く読めていた。ショートだけはダメと、緊張もなく、うまくストロークすることができたと思います」という。家族が見守るなか、フックラインをジャストタッチで沈めた。優勝争いを展開した、後続の竹内美雪、上原美希が18番でボギーを叩いたため、これがウイニングパットに。

 昨年7月の西日本豪雨で、甚大な被害を受けた呉カントリークラブ。「お正月にラウンドに来たけど、全ホールをプレーすることができない。実際に被害を目の当たりにして、本当に8月に開催できるのかなぁ、と思っていました。豪雨の時期も、LPGAツアー出場で、広島にはいなかったけど、実際に目の当たりにすると、声も出ない。それだけに、大会を開催してくださって、本当にありがとうございます。今回は、地元の皆さんの応援がストレートにパワーに変わってくれました。本当にうれしい」と深々と一礼した。

 2014年のフンドーキンレディース以来、約5年ぶりとなるステップ2勝目。「1勝目より、2勝目の方が難しいことはわかっていたけど、本当に長かった。どうやって勝ったのかを忘れるぐらい。満足することなく今年、もう1勝したいです」。記憶に残る優勝劇は、復興のシンボルになった。
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