【フットサル第13節/すみだ×長野】ホームで最下位・長野を相手に圧巻のゴールショー!「熱狂的な試合ができたらと思っていた」(すみだ 須賀雄大監督)

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【軍記ひろし】

8月16日(金)、Fリーグ2019/2020ディビジョン1 第13節のフウガドールすみだとボアルース長野の試合が墨田区総合体育館で行われ、すみだは9?2で大勝した。

ホームゲームで立ち上がりからペースをつかんだすみだは、1分、渡井博之から右のガリンシャ、縦の田口元気、逆サイドの宮崎曉へとつなげて、全員が絡むゴールで先制に成功した。さらに5分、渡井が右の宮崎につなぐと、宮崎が送ったゴール前へのラストパスを、左サイドから走り込んだガリンシャが決めて追加点。

その後は相手にゴール前を脅かされるシーンが何度かあったものの、体を張った守備で対応。すると11分、中央の宮崎が相手を引きつけて右のガリンシャにパスを送ると、その折り返しに再び宮崎が詰めて3?0に。1stセットが息の合ったコンビネーションを見せて幸先よく3得点と、試合を完全に掌握していった。

13分にはゴール前の連係から、エリア内で相手のハンドを誘発。デネルがキッカーを務めたこのPKは相手ゴレイロに止められてしまったものの、リードを保ったまま試合を折り返した。

すみだは、後半も立ち上がりから勢いに乗ると、23分、上福元俊哉とデネルのパス交換から、最後は上福元が2試合連続となるゴールを決めてリードを4点に広げた。すみだはその後、25分にゴレイロをダニーロから大黒章太郎と交代。大黒は開幕戦以来12試合ぶり、ホーム・墨田では今シーズン初の出場となった。

27分にこの試合で初めての失点を許したものの、失点からわずか8秒後、ガリンシャが決めて5?1。さらに30分、前線に抜け出した春木啓佑がゴレイロとの1対1を股抜きシュートで決めて6?1とした。

34分にもう1点を返されたところで、相手はパワープレーで逆転を狙ってきたものの、すみだは落ち着いて対応。36分には、この試合で再三にわたって決定機を決め切れずにきた中田秀人がパワープレー返しを決めて7?1。その直後には、相手の6つ目のファウルで獲得した第2PKを三笠貴史が左下に決めて8?2。38分には、再び第2PKを獲得して、デネルが左上に決めて9?2。大量9得点を挙げて試合は終了。プレーオフ圏内の3位につけるすみだは、最下位の長野から順当に勝ち点3を奪い、6試合負けなしの3連勝とした。

中盤戦でも伸び代があるチームだという手応え

須賀雄大監督(フウガドールすみだ)

──今日の試合を振り返って。

長野がどんどん調子を上げていることは、スカウティングの映像や、この2試合で引き分けている結果からも感じていたので、しっかりっと準備をしてきました。自分たちの強みである部分への甘さもで始めていましたし、長野はそういったところを突いてくるチームです。その意味では、(2週間弱の)いい中断期間を過ごせましたし、そのことが結果に出たと思います。それと、お盆のなかで、素晴らしい雰囲気を作ってくださったお客さんの前で、熱狂的な試合ができたら思っていたので、9得点できたことはよかったです。

──大黒章太郎選手が開幕戦以来の復帰を果たしました。改めて評価をお聞かせください。

開幕ではスターティングメンバーをつかんでいましたがケガで離脱してしまい、2週前には復帰して、このゲームに照準を合わせていました。そのなかで、ダニーロもいいプレーを続けてくれているので、彼へのリスペクトも考えていました。ただし、今後の長いシーズンを乗り切っていくためには、トレーニングから常に競争意識をゴレイロ陣に持ってもらうことも大切ですし、そういう状態にあることをチーム内に証明してもらう必要があるので、この試合でピッチに立ってもらいました。(試合の途中から交代するという)難しいゲームでしたし、失点した場面も、シュートなのかパスなのかという微妙なプレーがあって少し判断が難しかったと思います。ピンチを救ってくれましたし、満足しています。ダニーロも(後半途中に交代するまで)ゼロ失点でしたし、高いパフォーマンスでした。岸翔太も含めてこのグループはより高いレベルで競争していけることを確信しました。

──今日もありましたが、大黒選手を起用することで、ガリンシャ選手、デネル選手を同時に投入できます。

そのセットを一度、試しましたが、彼ら2人と中田秀人、諸江剣語が舵を取ってチャンスを作れる感覚はありました。フットボールはマイボールがクローズアップされがちですが、守備やトランディションを制していかないといけません。(このセットでも)そこを詰めていく必要を感じています。ですが、定位置攻撃ではかなりの違いを出せるという確信を得ました。中盤戦でも伸び代があるチームだという手応えを感じています。競争力や組み合わせを変えて、いろんな相手に対抗していくことが大切です。Fリーグはスカウティングのレベルも高いですし、同じメンバーで戦い続けること、現状維持ではマイナスになってしまいますから、新しいことに取り組みながら順位を上げていきます。

──パワープレーを受けた場面では、最初に上福元俊哉選手、栗本博生選手、三笠貴史選手、中田秀人選手という、あまり見ないようなメンバーで対応しました。そこも今後のレベルアップを見据えたものですか?

パワープレーになることは想定していましたし、その準備はしていました。メンバーについては、少し変えていましたが、このメンバーで守備をするという選手ではあったので、準備をしていた選手が出て結果を出したということです。狙い通りの守備からパワープレー返しも奪えました。

──次節に向けて。

次は名古屋との対戦です。きっと、(17日に決勝を戦うAFCクラブ選手権で)アジアチャンピオンになってくれると思いますし、そのクラブとすぐに戦えます。自分たちはアジア制覇を目指していますし、自分たちが今、どこにいるのかを知るという意味でもいい試合にしたい。「勝ちたい」ではなく「勝てる」準備をして臨みます。
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