大西葵 猛暑の厄払いで暫定首位

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 LPGAツアー22戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が8月1日、山梨県鳴沢村・鳴沢ゴルフ倶楽部(6,605ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、降雨でプレーが中断。また、雷雲接近に伴い天候の回復が見込めず、17時にサスペンデッドが決定した。ホールアウトした中では暫定首位は5アンダーの大西葵、菊地絵理香。4アンダーの暫定3位に脇元華、木村彩子、濱田茉優がつけている。
(天候:晴れ 気温30.7℃ 風速4.2m/s)

 苦しい時の神頼み。いや、大西葵の場合は猛暑の厄払いだった。身内のけがや、愛車をぶつけられる。というわけで、自宅近くの神社へお参りに。予想外のご利益があった。

 16番のチップインがドラマのスタートだった。第2打をグリーン奥へはずし、15ヤードの第3打。打ったボールは、ラインに乗ってカップへ吸い込まれる。「チップインで、流れが一気に変わった」という。続く、17番は、1.5メートル。18番でも6メートルのバーディーを決める。

 インターバルをはさみ、後半の1番へ。8Iの第1打は、あわやホールインワンというスーパーショットだ。30センチにつけて4連続となり、2番もピン手前2メートルを楽々とバーディーを決めた。連続バーディーを決めているだけに、3番では観戦しているギャラリーも何やら、かたずをのんで見守っている。残り60ヤードの第3打は、58度で1メートルにつけた。あっさりと6連続バーディー奪取。

 「すごく、集中してプレーしました。いつもなら、バーディーがいくつ…。そんな感じですけど、きょうは目の前のワンプレーのことだけです。だから、6連続なんてわからない。これまでのプレーでも、最高は3連続ぐらいだと思います。プライベートのラウンドでも、ありませんね」と他人事のように話した。

 ただ、幸福の総量は決まっているのだろうか。長い1日、良いことばかりは続かない。5番で予期せぬアクシデントに見舞われた。こむらがえりに襲われる。それも、第1打を打った瞬間だった。塩分や水分の不足が要因だろう。大事にはいたらなかったものの以降、こまめな水分補給を行い、無事に暫定首位でホールアウト。

 「きょうは、ペットボトル2本も飲んでいないですね。でも、1年に1度ぐらい、足がつってしまう。5番からは、しっかり打てなかったです。(グリーン)真ん中に乗せて、パーを拾うことに徹した」とため息まじりに明かした。

 今シーズン、21試合に出場し、12回の予選落ち。第1回リランキングで、何とか35位に踏みとどまった。「安定感がない。自分でもわかっている」。成績の波を少なくするため、ゴルフの基礎を反復練習中。「フルショットへ入る前も、必ず50球は基礎を確認してから打つようにしている」と現在進行形の努力を言葉にした。

 第2日、しっかり水分補給で、今度は7連続バーディーの離れ業を期待したい。
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