米3冠馬ジャスティファイを父に持つ大型牝馬で、デビューから無傷の4連勝。前走・晩秋S(3勝クラス)は初の長距離輸送をものともせず、牡馬を一蹴してオープン入りを決めた。さらに連勝を伸ばし、新星誕生をアピールする。

1番人気に推された前走・ベテルギウスS(L)は2着に終わったものの、勝ち馬とは0秒1差。一昨年のチャンピオンズC(G1)3着の実力馬で、このメンバーでも実績上位の存在だ。叩き2戦目でさらに前進。

睦月→如月に移るも、引き続き3競馬場で真冬の熱戦が続く。土曜に重賞は組まれていないが、4日の日曜は東京で春のG1戦線を見据えた「東京新聞杯」、京都では明け3歳馬たちによる「きさらぎ賞」が行われる。ここでは京都土曜メインの「アルデバランS」の傾向を過去5回のデータで分析する。

レースはフルゲート16頭に対して15、16、16、16、16頭立て。連対馬は1−8、1−2、1−4、2−4、4−10番人気の組み合わせで決まった(2021〜23年は中京ダート1900M)。1番人気は3勝と人気に応え、連を外した年も4、3着と掲示板を確保している。

馬連配当は
3 け た......1回
1000円台...2回
3000円台...1回
万 馬 券......1回

昨年、上位1〜3番人気が連からそろって消えて1万1590円と荒れたが、1580円以下の堅い配当も3回出ている。

一方、3着に9、5、7、5、1番人気が入線した3連単は、6万2900円、4450円、2万7800円、1万9740円、7万6870円。こちらは4けたの堅い配当もあるものの、波乱含みになっている。

連対馬10頭はすべてダートから出走し、距離は1700M=2頭、1800M=6頭、2000M=1頭、2500M=1頭。中距離からの臨戦なら問題はない。

クラス別(着順)は重賞(6、6、5着)組3頭、オープン(1、5、3、2、4、7着)組6頭、3勝クラス(1着)組1頭。サンプル数は少ないが、オープン組なら前走で掲示板を確保していることが連対への理想となっている。

ステップは唯一門司Sから2頭が連対しているが、残る8頭はバラバラ。あくまで参考程度にとどめておきたい。

年齢別は4〜8歳以上馬が0、4、5、1、0連対。4歳馬は苦戦しているが、出走数自体が9頭(内5頭は21年)と少なく大きな割り引きは必要ない。

所属別は関西馬が5勝、2着4回、関東馬に勝利はなく2着1回のみ、関西馬が圧倒的に強く、3着にも3頭が入線している。

また、性別は牡馬10頭に対して、牝馬はゼロ。こちらも出走数が少ないということから重視するファクターとはならない。(たま)


◎......ハピはデビューから3連勝で鳳雛Sを勝利してオープン初制覇を飾った。そこから勝ち星はないが、ジャパンダートダービー4着、チャンピオンズC3着と好走。昨年は未勝利に終わったが、休み明けの前走ベテルギウスSでは直線いったん先頭に立ち、復調の兆しを見せた。たたき2戦目で底力に期待する。

○......アスクドゥラメンテは重賞初挑戦のみやこSで14着に敗れたが、デビューから【4.1.0.0】の好成績でオープン入りした力量馬。初黒星を喫した相手が次走オープン勝ちのハピだから、地力の高さは疑う余地はない。2勝クラス勝ちがここ京都のダート1900M戦。前走を度外視して狙える。

▲......オーサムリザルトはダート1800M戦で初勝利を挙げたあと骨折で休養したが、そこから立て直して3連勝。いずれも後続を寄せつけない内容で、前走も強いのひと言。勝ち時計も23年の東京2100Mで3位タイと速く、まだ余裕さえ感じられた。オープン入りするが、昇級初戦から好勝負になる。

△1......テーオーリカードは2連勝で挑んだ3走前のジャパンダートダービーで11着に大敗。G1の厚い壁に跳ね返されたが、自己条件の花背Sを8馬身差で圧勝した。前走は直線いったん抜け出したところを勝ち馬に交わされたが、オープンと1900Mにメドを立てた。引き続き警戒が必要だ。

△2......タイセイドレフォンはここ2戦の重賞で12、10着と2けた着順に敗れたが、前走・東海Sは中団で立ち回り、勝ち馬とは0秒8差。昨年の平安Sでは好位から正攻法で4着と見せ場を作った。京都コースはオープン勝ちがあり、今回はたたき2戦目。混戦になれば首位争いも可能だ。