芝のデビュー戦こそ8着に敗れたが、ダートに替わって3連勝。前走・青竜S(オープン)は最後方から豪快に差し切るなど、3戦すべてで上がり最速をマークしている。少し幼い面を残すものの、ポテンシャルは非凡。引き続き東京マイルで前走の再現を狙う。

前々走は気性面の若さを見せ9着に敗れたが、立て直された前走(1勝クラス)を制して巻き返しに成功。脚抜きの良い馬場だったとはいえ、1分34秒8の好時計で後続を4馬身引き離した。ここもスムーズに運ぶことさえできれば、好勝負になっていいだろう。

前走・端午S(オープン)を制して3連勝。道中は中団で脚をためると、力強い末脚で鮮やかに差し切った。レースぶりを見る限りマイルへの距離延長には対応できそう。東京への長距離輸送は克服済みで、初の重賞でも楽しみは大きい。

3歳ダート路線の頂点レースに東西から強豪が集結した。関西から大物感漂う素質馬が多数東上するが、迎え撃つ関東馬も例年にない好メンバーがそろった。過去10年のデータを参考にレース傾向を見てみたい。

連対馬は1−2、3−1、3−4、2−9、2−1、2−5、1−3、3−2、1−3、7−14番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は5、5、5連対と上々の成績を残しているものの、人気薄からも7、9、14番人気が食い込んでいる。

馬連配当は
3 け た......5回
1000円台...1回
2000円台...1回
8000円台...1回
9000円台...1回
万 馬 券......1回

10回中7回は3000円未満に収まっている一方で、昨年5万600円の大荒れとなり、8000円以上の高配当も2回。堅いか荒れるかの両極端な結果となっている。

また、3連単配当(2013年は3着同着)は2万円台、(1万円台=5万円台)、22万円台、10万円台、1560円、2万円台、2万円台、2万円台、3万円台、79万円台。こちらも馬連が高配当になった年に6けた配当が飛び出している。ちなみに、3着には8、(8=11)、7、3、3、3、7、6、11、3番人気が入線した。

連対馬の前走成績は【8.6.1.3.0.2】(1〜5着、着外)。20頭18頭までが4着以内に好走している。

また、クラス別は、重賞組4頭、オープン特別組14頭、2勝クラス組1頭、1勝クラス組1頭。条件組は苦戦しているが、3着には5頭が入線し、現在4年連続で馬券圏を確保している。格下ということだけで切り捨てると痛い目にあいそうだ。

ステップは青竜S組が5連対でトップ。次いで、兵庫チャンピオンシップ組、端午S組、伏竜S組が3連対で、2連対の鳳雛S組の順。上記5路線が有力だが、今年は青竜S組と端午S組からのみ参戦している。

所属別は
関東馬【4.4.5.58】
関西馬【6.6.6.66】
地方馬【0.0.0.1】

連対率はそれぞれ11、14、0%。関西馬が関東馬を一歩リードしている。(たま)


◎......ジュタロウはでデビュー戦が大差勝ち。2戦目と3戦目で取りこぼしたが、前走は後続を4馬身突き放す楽勝。勝ちタイムも同開催の古馬オープンを楽々と上回った。3歳戦なら優に重賞級。引き続き東京のマイルが舞台なら、タイトル奪取のチャンスだ。

○......インダストリアはデビュー6戦目にして初ダートに参戦する。芝では未勝利、ジュニアCを連勝して、続くG2、G1戦で強敵相手に連続5着と掲示板を確保。ここでは能力上位だ。3年前の優勝馬ワイドファラオは芝のNHKマイルC9着から二刀流の活躍を見せた。同じローテーションで重賞初制覇を目指す。

▲......リメイクはメンバー中最多の4勝馬。デビューから6戦続けてダート1400Mに出走して1、5、3、1、1、1着。勝ち切れなかった時も掲示板を確保している。目下1勝クラスから3連勝中で、着差もすべて2馬身以上と危なげない。東京にも勝ち星があり、距離さえ克服できれば好勝負になる。

△1......コンバスチョンはデビュー2連勝した後、園田と川崎の交流重賞に出走して連続2着。勝利はなかったが、世代トップ級の走りで連対を確保した。中央に戻ったヒヤシンスSは3番手から差し切り勝ち。海外遠征帰りの疲れが出なければ、当然V争いに浮上する。

△2......ヴァルツァーシャルはここ3戦続けて東京のダート1600Mに参戦して3、1、4着。2走前は後方待機から楽々と差し切り、上がり3ハロンもメンバー2位と優秀だった。前が競り合う展開になれば、上位争いに食い込める。

△3......ハセドンは芝の新馬戦6着の後、ダートに転向して3連勝。中京、阪神、東京と違う競馬場で勝利を挙げている。前走・青竜Sは出遅れて最後方に置かれたが、直線で12頭をごぼう抜きした。追い込み一手で展開に左右されるが、はまれば一発がある。