休み明けの前走・彦星賞(2勝クラス)を4馬身差で快勝。走破時計1分7秒3は特筆できるもので、ひと叩きされた今回はさらなる前進が期待できる。昇級戦からトップハンデは見込まれた印象だが、克服できるだけの能力を秘めている。

今年に入って5、3、3着。勝ち味に遅い面はあるものの、コース不問で大崩れが少ない。引き続き同じ舞台で、ハンデは据え置き53キロ。大型馬の休み明けでも軽快に動いており、押さえておきたい一頭だ。

6週間にわたって開催された第1回・函館競馬が先週で終了。今週から福島、小倉競馬に加え、第1回・札幌競馬がスタートする。23日に重賞は組まれていないが、日曜小倉で伝統の第70回・中京記念が行われる。

土曜の福島メインは安達太良S。2020年までダート1700Mで行なわれていたが、21年に芝1200Mに変更となり、今年はダート1150M。参考対象となるデータがないためにレース分析は割愛した。(たま)


◎......アティードは3走前に大井から転厩。中山のダート1200Mでいきなりクビ差の2着と中央で通用する走りを見せた。続く東京戦は不良馬場も影響したか14着に大敗したが、福島のこの舞台にコース替わりすると2着に4馬身差をつけた。良馬場の1分7秒3の勝ち時計は優秀。オープン入りは濃厚とみる。

○......レディオマジックは休み明けの前走・八海山Sで7着。スタートは互角に切れたが、昇級初戦の速い流れに徐々にポジションが下がり後方からの競馬。それでも直線大外からメンバー2位の上がりを発揮して追い上げた。クラス2戦目で反撃する。

▲......カイアワセは昨秋に中山2勝クラスのダート1200Mを5馬身差で圧勝。連勝への期待が一気に高まったが、その後4、4、2、10着と足踏み。前走はスタートでバランスを崩してリズムが狂ったか、最後までこの馬の走りが見られなかった。現級の上位常連。いつでも勝ち上がれる力を秘めている。

△1......クインズメリッサは前走16頭立ての2番枠で出遅れ。終始中団の内で砂をかぶる苦しい展開だったが、直線盛り返して4着と掲示板を確保した。今回半年ぶりのレースとなるが、2走前の昇級戦で0秒2差の3着に好走した力量馬。発馬を決めればV争いに絡める。

△2......ナイトブリーズは2走前の中山の春風Sでクビ+クビ差の3着。続く今回と同じ舞台のやまびこSでも2着とハナ差の3着に好走している。特に前走は直線で進路を切り替えるロスがありながら、あきらめずにしぶとい伸びを見せた。3カ月間隔が空いたが、スムーズなら一発が決まる。

△3......マイヨアポアは中山、東京で減量騎手を起用して2連勝。2走前は出遅れをものともせずに勝ち、昇級戦の前走も堂々と差し切った。今回は5カ月半ぶり、さらに初の福島と厳しい条件が重なるが、ダートは6戦して(3.2.1.0)と3着を外したことがない。大駆けの3連勝があっても驚けない。