デビュー以来すべて1800Mを使われ(4.4.1.0)と複勝率100%。前走・初富士S(3勝クラス)は道悪をものともせず、牡馬相手に快勝した。ジェンティルドンナ(G1・7勝)を全姉に持つ良血馬で、馬体重はデビュー時から50キロ増と格段にパワーアップ。牝馬同士なら、初の重賞でも十分に通用する。

アルテミスS(G3)、ローズS(G2)と重賞2勝。前走・エリザベス女王杯(G1)は7着に終わったものの、G3なら見直しが必要になるだろう。勝ち鞍(3勝)を挙げたのはデビュー戦と休み明けで、フレッシュな時の方が走るタイプ。いきなりチャンスがありそうだ。

前走・ターコイズS(G3)はスタートで出遅れたが、後方から内ラチ沿いを突いて4着。中山コースでは若竹賞(1勝クラス)を制したほか、ニュージーランドT(G2)2着など相性が良い。まだタイトルには手が届いていないものの、折り合いさえつけば首位争いも可能だ。

過去10年、連対馬は10−14、8−7、6−2、1−10=4(2着同着)、3−4、4−1、5−1、6−2、5−3、3−14番人気の組み合わせで決まった(2011年は阪神競馬)。上位1〜3番人気は3、2、3連対と不振で、代わりに人気薄の6〜14番人気から8頭が連対している。

馬連配当は
3 け た......2回
1000円台...2回
2000円台...2回
3000円台...1回
4000円台...1回
万 馬 券......3回

11年と12年に4万330円、1万2780円と荒れた。その後は上位3番人気から必ず1頭が連に絡み5000円未満で決着していたが、昨年14番人気が2着に飛び込んで4万8730円の高配当が出た。荒れるといわれる牝馬限定重賞の上にハンデ戦。常に波乱を視野に入れておきたい。

一方、3連単配当は244万、62万、4万、2万=3万(2着同着)、2万、17万、4万、5万、16万、35万円台。4けた配当で決まったことはなく、244万馬券を筆頭に10万超の高配当が5回も出る難解なレースとなっている。ちなみに、3着は13、11、1、10=4(2着同着)、5、15、7、9、11、1番人気だった。

連対馬21頭のクラス別は、重賞組13頭、オープン特別組3頭、3勝クラス組4頭。2勝クラス組1頭。重賞組が最多連対を果たしているが、オープン特別組以下にも十分チャンスはある。

ステップ別は愛知杯組が5連対で、次いでターコイズS組3連対の順。上記2路線は10年のスパンで見ると威張れた成績ではないが、愛知杯組は7年連続で馬券圏を確保し、ターコイズS組も4年連続3着以内に好走している。

年齢別は4〜7歳以上馬が53、51、41、11頭出走して、7、10、4、0連対。連対率はそれぞれ13、20、10、0%。5歳馬が世代トップの成績を残している。

連対馬は(53、51)(54、53)(56、54)(53=53、52)(54、54)(54、56)(53、56)(53、54)(54、53)(52、50)キロのハンデでワンツーゴール。牝馬にとって過酷といわれる56キロ以上の重ハンデ馬や52キロ以下の軽量馬は苦戦。53、54キロの中間斤量を背負った馬が14連対と好走している。

また、トップハンデ頭は(7、9、10、11、13、18)、14、6、9、(1、2、7、10)、(2、13)、2、(4、10、12)、10、4着の成績。1勝、2着3回のハンデ頭は静観するのが得策か。(たま)


◎......シャドウディーヴァはエリザベス女王杯を挟んで府中牝馬S2着、東京新聞杯3着。G2、G3戦の直線勝負で馬券圏を確保している。現状は左回りがベストだが、中山は常総S(3勝クラス)勝ちの舞台。引き続き54キロなら重賞制覇のチャンスだ。

○......3走前の新潟記念でサトノダムゼルは0秒3差の5着。好位追走から直線でいったんは先頭をうかがう見せ場十分の競馬だった。距離短縮は好材料で、1800M戦では(4.2.0.0)と底を見せていない。中山でも1、2着の実績があり、前走を度外視して狙える。

▲......実績ではリアアメリア。昨年のオークス4着馬で、休み明けはローズSとアルテミスSの2重賞を勝っている。秋華賞はやや重で末脚不発だったが、初の古馬相手の前走エリザベス女王杯は0秒6差と崩れていない。いきなりでもV争いになる。

△1......アルーシャは2カ月半ぶりの前走ニューイヤーSでハナ差の2着。次走・阪急杯で2着だった勝ち馬より1キロ重い斤量を背負っていた。リステッド競争Vの1400Mがベストだろうが、中山の芝は(1.1.2.1)と好相性。ルメールマジックも期待できる。

△2......前走の愛知杯でランブリングアレーはクビ差の2着。重賞勝ちは逃したものの、3着に3馬身差をつけた。もともとデビュー2戦目でのちのオークス馬ラヴズオンリーユーの2着、続くフラワーC3着の実力馬。1800M3勝の距離適性も侮れない。

△3......ドナアトラエンテはジェンティルドンナの全妹。3勝クラスで2、2着と足踏みしていたが、前走の初富士Sを好位3番手から鮮やかに差し切った。デビューから1800Mに照準を合わせて(4.4.1.0)の成績。素質開花の大駆けに警戒したい。