デビュー戦こそ6着に終わったものの、その後は2連勝。未勝利戦をレコードで快勝すると、前走(1勝クラス)は課題のスタートを決めて楽々と突き抜けた。ひと息入れて帰厩し、今週の追い切りでは美浦坂路で4ハロン51秒3、終い1ハロン12秒2の好時計。さらに連勝を伸ばしてクラシックに弾みをつけたい。

新馬戦、アイビーS(L)と2連勝。前走・ホープフルS(G1)は序盤にゴチャつき他馬と接触する場面もあったが、後方から脚を伸ばして3着を確保した。3連勝を逃したとはいえ、距離延長や中山の急坂にはしっかりと対応。スムーズな競馬となれば、巻き返しは可能だろう。

当舞台で行われた芙蓉S(オープン)を快勝。前走・ホープフルS(G1)は5着に敗れたが、本馬もスタート後の不利が少なからず影響したようだ。休養を挟んで立て直され、追い切りではオープンの古馬に先着。改めて期待のかかる一戦だ。

皐月賞に直結する最有力トライアル。1〜3着馬に優先出走権が与えられる。今年からレース名が「弥生賞ディープインパクト記念」と改称された。

過去10年、連対馬は1-2、1-7、9-3、6-10、1-4、2-4、2-1、1-8、1-2、8-6番人気で決まった。上位1〜3番人気馬は6、4、1連対とほめられた成績とはいえず、6〜10番人気からも伏兵馬が7頭連対している。

馬連配当は
3 け た……4回
2000円台…1回
3000円台…1回
4000円台…1回
7000円台…1回
万 馬 券……2回

上位人気が総崩れとなった2013年と19年に5万2300円、3万2600円の万馬券が飛び出す大荒れ。一方で、3けた配当も4回あり、堅いか、波乱かを見極める必要がある。

また、3連単配当は5050円、1万円台、12万円台、46万円台、3850円、18万円台、830円、4万円台、1320円、45万円台。こちらも4けた配当と10万円を超す高配当で決着する両極端の結果が出ている。ちなみに、3着は7、5、5、2、2、10、3、5、4、4番人気だった。

連対馬20頭は全て芝からの参戦で、距離別は1600M組6頭、1800M組7頭、2000M組7頭。1600Mよりは1800〜2000Mの中距離から直行した馬が好成績を残している。

クラス別は重賞組13頭、オープン特別組3頭、1勝クラス組3頭、新馬組1頭。連対馬の8割はオープン組で、1勝クラス組以下からの臨戦馬は苦戦している。新馬を快勝して出走するオーロアドーネにとっては気になるデータとなっている。

連対馬の前走成績を見ると、【12.2.0.3.2.1】(1〜5着、着外)。掲示板を外した馬の連対は1頭だけ。前哨戦で1、2着に好走していることが理想となっている。

ステップは朝日杯フューチュリティS組が5連対でトップ。次いで、若駒S組3連対、2連対で東京スポーツ杯2歳S組が続いている。

キャリア別は1〜7戦以上馬が1、3、5、5、2、3、1連対。連対率はそれぞれ14、19 、17、23、11、27、7%。連対数でキャリア3、4戦馬、率で6戦馬が有力となっている。

関東馬53頭、関西馬63頭、地方馬3頭で争った所属別は、6、14、0連対。連対率はそれぞれ11、22、0%。関西馬が他所属馬を大きくリードしている。


◎……サトノフラッグはデビュー戦で6着と敗れたが、2戦目の東京芝2000Mを2歳コースレコード勝ち。前走、この舞台で1勝クラスを昨年暮れのホープフルSと同タイムで駆け抜けた。鞍上は父ディープインパクトの背を知る武豊騎手で、父の名を冠したG2競走。堂々の勝利でクラシック戦線に駒を進めたい。

○……ワーケアは2連勝で挑んだG1ホープフルSで3馬身半差の3着。スタート直後に他馬と接触して位置取りが後ろになったのが痛かった。直線では上位2頭とほぼ同じ脚を使っており、もう一列前で運べたら結果は違っていたか。新馬、オープン特別を圧勝したスピードを見直したい。

▲……オーソリティも前走ホープフルSで、序盤に他馬と接触して位置取りが悪くなり5着。掲示板止まりとなったが、勝負どころで大外から追い上げた脚に見どころがあった。新馬、オープン特別を好位から差し切ったレースぶりは、このメンバーでも侮れない。

△1……パンサラッサは昨年10月に不良馬場の京都2000M戦を大差勝ち。ここ2戦はホープフルS6着、若駒S4着と馬券に絡めずにいるが、力のいる今の中山は合いそう。天気予報によれば、ひと雨ありそうな気配。時計がかかれば出番はある。

△2……前走の中京2000M戦でメイショウボサツは初勝利。デビューから6戦かかったが、レコードのおまけ付きだった。血統は父エピファネイアと地味だが、脚をタメる競馬で一戦ごとにパワーアップしてきた。本番出走に3着以内が絶対条件。大駆けに期待したい。