ここまで4戦3勝。前走・青嵐賞(1000万下)は課題のスタートを決めて好位から力強く差し切り、2連勝を飾った。デビュー以来、休み休み使われながらも結果を出しており、久々は苦にしないタイプ。少ないキャリアからも伸びしろは大きく、一気にオープン入りを果たしても驚けない。

通算14戦中、掲示板を外したのは秋華賞(G1)のみ。昇級後も4、2着と、クラスにメドを立てている。引き続き相性の良い左回りコース(2.3.1.1)。大型馬の叩き2戦目で順当に良化すれば、勝機まである。

同条件で行われた過去5回のレースを参考に傾向を見てみたい。

連対馬10頭は1-4、4-5、1-6、3-1、1-3番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は4、0、2連対の成績で、残る4頭も4〜6番人気のそれぞれ2、1、1連対。フルゲート18頭に対して、11、11、10、8、7頭立てと出走馬が少ないこともあり、伏兵馬の台頭は見られない。

馬連配当は
3 け た……2回
1000円台…2回
3000円台…1回

1番人気が連から消えた15年の3610円が最高配当。人気薄馬の食い込みが少なく、堅い配当が続いている。

また、3着に8、2、3、6、2番人気が入線した3連単配当は、3万、2万円、1万、1万円台と1890円。こちらは14年の3万1860円が最高配当で、ここまでは大荒れは起こっていない。

連対馬10頭のクラス別は重賞組2頭、3勝クラス組8頭。3勝クラス組が好成績を残している。

距離別は1800M組1頭、2000M組7頭、2200M組1頭、2400M組1頭。2000M以上からの参戦馬が有力となっている。

路線別は佐渡S(15年は新潟競馬場開設50周年記念)組が4連対でトップ。次いで、マレーシアC組2連対の順。ただ、今年はマレーシアC組からの参戦馬はなく、佐渡Sから参戦のゴージャスランチにとっては追い風となるデータとなっている。

年齢別は3〜7歳以上馬が1、1、5、3、0連対。連対率は50、17、36、16、0%。連対数で5歳馬が他世代を一歩リードしている。

また、東西対決は関東馬が2連対(連対率7%)、関西馬は8連対(同40%)。ここまで関西馬が関東馬を圧倒している。

性別は牡馬が43頭出走して8連対(連対率19%)、牝馬は4頭で2連対(同50%)。夏に走るといわれる牝馬の連対率に注目したい。


◎……本命にゴージャスランチを指名する。前走の佐渡Sは3カ月ぶりだったが、好位3番手で運び0秒2差の2着。直線の長い外回りで勝ち馬の決め手に屈したが、次走につながるしぶとい粘りを見せた。久々をたたき2戦目。今度は押し切る。

○……福島の芝2600Mでノチェブランカは初勝利を挙げ、その後も2400〜2600Mで4、1、3、1、4、3着と健闘している。1ハロン距離は短縮されるが、小回りの福島で2勝。新潟の内回りなら好勝負に持ち込める。

▲……バレリオは17年9月に中山でデビューして4戦3勝。唯一の敗戦がここ新潟だったが、8カ月半ぶり、昇級戦で後手に回って0秒4差の5着なら悪くはない。伸びシロ十分の4歳馬で、まだキャリア4戦。この距離でも1勝を挙げている。

△1……フェイズベロシティは昨年このレースで4着。勝ち馬のポポカテペトルは菊花賞3着、目黒記念4着の実力馬だった。追い込み一手の脚質で展開やコース取りに左右されるが、はまれば一発が決まる。

△2……格上挑戦の前走ステイヤーズSでネイチャーレットは10着。後方で脚をためて直線勝負にかけたものの、G2戦で相手が強かった。3勝クラスで停滞しているが、さかのぼると3歳のG2戦で4着、翌年にも現級で3着歴。大駆けがあっても驚けない。