昨秋の神戸新聞杯(G2)でエピファネイアの2着。休養明け後、叩かれつつ良化しており、前走・新潟大賞典(G3)ではクビ差2着の接戦を演じた。気性の成長により、脚質の幅も広がり、レースぶりが安定。末脚堅実で直線の長いコースも合う。重賞初制覇のチャンスとなりそうだ。

東京コースで3勝。レコード決着となった前走・都大路S(OP)は勝ち馬のグランデッツァが強すぎたが、本馬も持ち時計を大幅に更新して連対を確保した。今週の調教でも好調な動きを見せており、前走の反動は見受けられない。引き続きマークが必要だろう。

11年の当レース覇者。続く天皇賞・秋(G1)ではレコード決着の2着に入るなど、このメンバーでは上位の実績を誇る。近2走が案外な成績だが、今回は得意の東京コースが舞台。立て直して本領を発揮すれば、59キロでも勝負になっていい。

過去10年、連対馬は3-2、4-3、7-3、5-2、4-1、2-1、1-3、1-6、1-2、4-3番人気で決着した。

馬連配当は
3 け た……2回
1000円台…4回
2000円台…2回
4000円台…1回
5000円台…1回

上位1〜3番人気は5、4、5連対と人気に応え、連対馬の70%を占めている。最高配当は7、3番人気で決まった06年の5690円。伏兵馬の出番は少なく、基本的には堅く収まる傾向を見せている。

しかし、3連単配当は14万円台、3万円台、1万円台、13万円台、2720円、3万円台、1万円台、14万円台、3万円台。10万円超の高配当が3回も出る波乱となっている。

連対馬のクラス別は、重賞組14頭、オープン特別組3頭、準オープン組3頭。準オープン組でも通用するが、3頭はすべて1着からの臨戦だった(今年出走馬なし)。

ステップ(着順)は6連対の新潟大賞典組(1、6、7、1、8、1着)が好相性を見せている。

年齢別は3〜7歳以上馬が0、10、8、2、0連対。4歳馬と5歳馬で世代争いを繰り広げている。


◎……カルドブレッサは前走の新潟大賞典で0秒3差の4着。直線で窮屈になり、2走前の中日新聞杯に続き不完全燃焼の競馬となった。東京コースは1勝2着1回と得意。スムーズな競馬で重賞初Vを果たす。

○……前走の新潟大賞典でマジェスティハーツはクビ差の2着。ラスト100M付近でいったん先頭に立ったものの、ゴール寸前で交わされた。左回りはスムーズで(1・1・1・0)の成績。森騎手から横山典騎手へのスイッチにも勝負気配が漂う。

▲……前走の都大路Sでディサイファは5馬身差の2着。日本レコードのグランデッツァには離されたが、末脚を生かして連は確保した。京都から過去3勝の東京コース替わりは歓迎。前走の疲れが出なければ重賞制覇も十分にある。

△1……タマモベストプレイは今年3戦重賞で8、7、8着。結果を出せずにいるが、昨年の皐月賞、有馬記念でともに5着に入線した。決め手勝負になると苦しいが、しぶとさを生かせる流れになれば出番はある。

△2……前走のアーデントは0秒5差の5着。抜群の手応えで直線を向いたが、マイル特有の瞬発力勝負に最後は切れ負けした。東京は同距離の八ケ岳特別を勝ち、芝1800Mにも2勝の実績。鞍上も蛯名騎手へのスイッチとなればノーマークにはできない。

△3……フェスティヴタローは前走のメイSで7着敗退。4カ月ぶりの実戦、ハナに立てなかったのも影響したか。昨秋から逃げた芝1800Mの4戦は2、1、2、1着。スタートを決めてマイペースに持ち込めればしぶとい粘りを発揮する。