昨年の阪神JF(G1)で0秒3差5着しており、今回のメンバーでは実績最上位。前走のビオラ賞(500万下)は勝ち馬の目標になって2着に敗れたが、当馬も後続には3馬身差をつけていた。牝馬限定戦の今回は相手関係も手頃。軸馬としての信頼度は高そうだ。

まだキャリア1戦の身だが、その前走の勝ちっぷりが優秀。2番手をスムーズに追走すると、直線で力強く抜け出しセンスの良さをアピールした。重賞の今回はコース替わりに距離延長と楽ではないが、1度レースに使われて上向いているようなら、ここでも好勝負が期待できる。

芝に戻った前々走のフェアリーS(G3)で6着、前走のクイーンC(G3)では7着と結果を出せなかったが、ともに勝ち馬から0秒5差と、着順ほど大きくは負けていない。ここも勝ち切るまではどうかだが、相手には加えておきたい一頭だ。

過去10年の連対馬は2-7、1-3、1-5、6-1、1-6、1-8、11-1、3-4、5-1、6-1番人気の組み合わせで決まった(11年は阪神施行)。1番人気は8連対(4勝、2着4回)と堂々の成績で、連を外した年も馬券圏内は確保している。

馬連配当は
3けた…………1回
1000円台…3回
2000円台…5回
7000円台…1回

2、7番人気の決着で03年に7280円の中波乱となったが、残る9回は3000円未満で収まっている。ただ、3連単配当は、2万9670円、6万8730円、4万3140円、1万8680円、7万9110円、1万5350円、3万4770円、11万4060円。8回すべてが万馬券決着で、昨年は11万馬券が飛び出した。ちなみに、3着馬は7、8、12、2、2、1、7、10番人気が入線している。

連対馬の前走をクラス別(着順)に見ると、重賞組5頭(10、1、4、1、9着)、オープン特別組3頭(1、2、12着)、500万下組10頭(1、1、1、1、1、4、13、1、4、1着)、未勝利組2頭(1、1着)。オープンから連対したのは8頭だけ。G3戦でも格を気にする必要はなさそうだ。

路線別は、きんせんか賞組が3連対でトップ。2連対でクイーンC組とホープフルS組が続いている。


◎……サクラプレジールのデビュー戦はインの2番手で折り合うと、直線持ったままで抜け出す鮮やかな勝ちっぷり。スローペースで時計は目立たなかったが、好センスの競馬で楽勝した。器用さがあり中山は問題なく、1ハロンの距離延長もOK。いきなりの重賞挑戦でも好勝負に持ち込める。

○……2走前の阪神ジュベナイルFでカラフルブラッサムは0秒3差の5着。出負けして最後方からとなったが、直線馬群をさばきながら掲示板を確保した。戦ってきた相手関係を考えれば、ここでは力が一枚上。逆転候補の筆頭に挙げたい。

▲……タプロームはここ2戦のG3フェアリーSとクイーンCで6、7着。強敵相手に敗れているが、着差はともに0秒5差。勝ち星はダートのみだが、このメンバーでは唯一の2勝馬。実績から3番手としたい。

△1……エバーブロッサムは1番人気の新馬戦で勝ち星を逃したが、次走で未勝利を快勝。走破時計2分2秒0は、同開催の京成杯より0秒3も速かった。半姉は08年ヴィクトリアマイルの優勝馬エイジアンウインズ。軽視は禁物だ。

△2……前走のダイワポライトは出負けして最後方。勝負どころから外々を回り、直線でも大外に出してレース最速の末脚で1馬身半差(3着)まで迫った。2走前の昇級戦で大敗しているが、切れ味勝負になれば差はない。

△3……レッドマニッシュは前走500万下で0秒4差の5着。馬群をさばきながらで勝ちタイムは遅かったが、この顔ぶれなら通用してもいい決め手を秘めている。G1を含め重賞5勝を挙げた母スティンガーの血も侮れない。