昨年のヴィクトリアマイル(G1)2着、マイルCS(G1)3着の実績馬。全妹の3冠牝馬ジェンティルドンナとはタイプが違うが、マイラーとしての資質は非凡なモノがある。昨夏の関屋記念(G3)をレコード勝ちした実績から、開催前半のスピード勝負は合うタイプ。斤量54キロなら勝機十分だ。

前走・京都金杯(G3)はトップハンデ58キロを背負って2着に入り、復調をアピール。もともと10年の安田記念(G1)4着、このレースでも2着の実績を持つ上級マイラー。明け7歳だが、休養期間が長く、消耗度は少ない。前走比2キロ減の斤量ならチャンスがあるはず。

金鯱賞(G2)2着の力量馬。前走・中山金杯(G3)は2コーナーで他馬と接触してスムーズさを欠いたが、それでも大崩れせずに掲示板を確保した。前向きな気性を考慮すれば、距離短縮はプラス材料。押さえておきたい1頭だ。

過去10年、連対馬は3-1、7-5、1-7、11-2、1-2、6-13、5-15、2-1、5-7、8-4番人気の組み合わせで決着した(03年は中山施行)。上位1〜3番人気は4、3、1連対とほめられた成績ではなく、代わりに6番人気以下から8頭が連対している。

馬連配当は
3けた…………3回
1000円台…1回
3000円台…1回
4000円台…1回
万馬券…………4回

1、2番人気でのワンツー決着が2回ある一方で、上位人気が総崩れとなるケースも多く、難解な一戦となっている。

連対馬はすべて芝からの参戦で、距離は1400M組2頭、1600M組16頭、1800M組2頭。このレースと同じマイルから臨んだ馬が好成績をマークしている。

連対馬20頭の前走をクラス別に見ると、重賞組7頭、オープン特別組9頭、準オープン組4頭。20頭中16頭が前走で掲示板を確保している。

ステップ別は京都金杯組とニューイヤーS組が5連対で並び、キャピタルS組が2連対で続いている。

年齢別は4〜8歳以上が7、5、7、1、0連対。連対率はそれぞれ20、14、19、3、0%。7歳以上馬は1連対と苦戦中で、4〜6歳馬の争いとなっている。


◎……本命にマウントシャスタを抜てきする。前走のリゲルSは1馬身半差の2着に惜敗。勝ったハナズゴールは続く京都牝馬Sも連勝した力量馬で、昨春のチューリップ賞でジェンティルドンナを負かしているマイルの鬼だった。3000Mの菊花賞から一気の短縮に戸惑うことなく連を確保したのは立派。距離適性の高さを買いたい。

○……ドナウブルーは前走のマイルCSで0秒1差の3着。牡馬の一線級を相手に互角に渡り合った。2カ月半ぶりとなるが、適度に間隔を開けた方がいいタイプ。前走より1キロ減の斤量なら首位争いになる。

▲……クラレントはこの舞台で富士Sを勝ち、NHKマイルCも3着。ここ2戦は4、5着と勝ち切れずにいるが、いずれも小差だった。1400Mから得意のマイルに替われば、まとめて差し切る末脚を秘めている。

△1……リアルインパクトは3歳時にこの舞台で安田記念を制した。そのとき以来、勝ち星から遠ざかっているが、G1馬がG3で56キロは恵まれたか。反撃を警戒したい。

△2……トライアンフマーチは前走の京都金杯で2着。58キロのトップハンデを背負いながらも、直線しぶとく脚を伸ばした。明け7歳でも5、6歳時に走ったのはともに2戦だけ。前走より2キロ減を生かし切ればV争いに浮上する。

△3……前走のダイワマッジョーレは1、2コーナーで他馬と接触して行きたがり、その分ラストが甘くなった。2走前のG2金鯱賞はスムーズな競馬で2着。能力だけ走れば差はない。