昨年の天皇賞・秋(G1)では,女傑・ウオッカから0秒3差(6着)。次走の鳴尾記念(G3)を快勝,6歳の今年も京都記念(G2)でクビ差2着と,熟練した走りには大きな信頼を置ける。小回り・平坦コースでの勝ち鞍はないものの(昨年の当レース4着),今回はマツリダゴッホの回避などから,相手関係に恵まれた。ここへ向けて順調に調整されており,休み明けでも期待を持てるデキ。道悪もこなせるタイプなので,宝塚記念へ向けて良いステップになりそうだ。

07年のオークス(G1)2着,昨年のエリザベス女王杯(G1)3着の実績馬。ハイレベルといわれる現5歳(ウオッカ,ダイワスカーレットなど)の牝馬の中でも指折りの存在だ。良績は急坂のないコースに集中しており,中京コースにも快勝実績アリ。ただし,重馬場はからきしヘタなので,馬場状態によっては評価を下げる必要も。

メンバー中,唯一のG1ホース(07年皐月賞)。その後は1勝も挙げていないが,2月の京都記念(G2)3着,前々走・中京記念(G3)4着とまだ侮れないところがある。時計のかかる馬場は合うタイプなので,雨天による道悪は好材料。スピードのある先行馬に有利な当レース(近5年,4角先頭馬が4勝)の傾向からも,マークが必要な存在だ。

過去10年,連対馬は(2)(5),(3)(4),(3)(2),(2)(1),(4)(1),(1)(6),(1)(6),(3)(1),(1)(3),(2)(11)番人気の組み合わせで決着した。優勝馬は4番人気までに限られ,2着も10頭中9頭は6番人気以内。伏兵馬の出番は少ない。

馬連配当は04年と昨年に4190円と6890円が出ているが,8回は3000円以下で平穏に収まっている。また,4回行われた3連単も万馬券で決着したのは1回だけ。無理な穴狙いは避けたほうがよさそうだ。

連対馬のクラス別は重賞組16頭とオープン特別組4頭だが,ここ5年は重賞組が1,2着を独占している。
ステップは大阪杯組4連対,新潟大賞典組3連対,天皇賞(春)組とメトロポリタンS組各2連対の順。

年齢別は4??7歳上馬が31,37,30,34頭出走して,それぞれ7,7,3,3連対。連対率は23,19,10,9％。4,5歳世代が好成績を残している。

なお,タップダンスシチーが03??05年と3連覇して,ツルマルボーイが02年と03年に1,2着。さらに06年と07年にはローゼンクロイツが2,1着と,同じ馬が連続で好走しているのがこのレースの特徴。今年,このパターンには昨年2着のマンハッタンスカイが当てはまる。


ベッラレイアは一昨年のオークス2着馬で,昨年のエリザベス女王杯でも3着の力量馬。左回りは【2111】(上から1,2,3着,着外)と得意で,中京でも1勝している。5カ月ぶり,道悪で7着と敗れた前走を度外視して狙える。

馬単は(11)←→(18),(11)←→(17),(11)←→(7),(11)←→(4),(11)←→(3)。

3連単は(11)←→(18)から(17)(7)(4)(3)と,(11)←→(17)から(18)(7)(4)(3)への3着流し。