昇級戦の大雪HCで2着すると、格上挑戦の前走・しらかばS(OP)でも2着を確保。4連勝を決めたエーシンモアオバーには届かなかったものの、上がり最速の末脚を使って、よく差を詰めていた。これでダート替わりからの4戦で(2・2・0・0)。ハンデ57キロも問題ないため、軸馬として信頼できる一頭だ。

交流重賞でも勝ち負け可能な力を持っており、ここでは上位評価して当然の一頭。4着に敗れた前走と同じ58キロのハンデは楽ではないが、少しでも距離が延びることは歓迎なため、軽視するには危険な存在だろう。

過去3回、連対馬は2−5、11−4、4−3番人気の組み合わせで決まった(06、08年は定量戦)。馬連配当は1950円、2万1520円、2080円。1番人気が連対したことはなく、波乱含みの傾向を見せている。また、3連単は3着に1、5、6番人気が入線し、1万2270円、59万4670円、4万3910円。今年と同じハンデ戦で行なわれた一昨年は59万馬券が飛び出す大荒れとなった。

連対馬6頭のクラス別(成績)は、1000万下組1頭(1着)、1600万下組4頭(2、2、6、3着)、オープン組1頭(2着)。前哨戦で大敗した馬の連対は見られない。

年齢別は3〜8歳馬が1、1、2、1、0、1連対。幅広い世代から連に絡んでいる。

関東馬24頭と関西馬18頭で争い、1対5。関西馬が関東馬を圧倒している。また、性別は牡馬が38頭出走して6連対、牝馬は4頭で連対なし。スピードよりパワーが必要なダート戦で牝馬は苦戦している。


◎…前走のロールオブザダイスはスタート直後にはさまれ後方に。トップハンデ58キロを背負っていた分、早めに仕掛けていったが、直線で脚色が鈍り4着。58キロの斤量よりも発馬で出遅れたのが痛かった。今回は降級2戦目。互角に出れば差し切れる。

○…8月に復帰したロラパルーザは3戦2勝。芝からダートで一変した。前走は2着を7馬身もちぎる楽勝。準オープン入りするが、あのレースぶりなら昇級の壁はない。

▲…セイカアレグロは前走、道中後方2番手で末脚を温存。直線を迎えると外に出して一気に伸びた。昇級戦になるが、前走より3キロ減なら、引き続き首位争いが期待できる。

△1…格上挑戦の前走でオーロマイスターは2着に好走。タイム、レース内容とも優秀だったが、斤量が54キロから57キロに増えるのは気になる材料。自己条件でも連下にとどめた。

△2…プラテアードは休養前に500万下、1000万下と強い競馬で連勝した。1年ぶりの実戦となるが、ダートでは底を見せていない。調教量十分の出走で、大駆けがあっても驚けない。

△3…5月の京都でミダースタッチは準オープン勝ちしている力量馬。前走は3カ月ぶりとスタートで出遅れ6着と力を出し切れなかった。538キロをたたいた変わり身が期待できる。