福島コースは過去2勝を挙げている好舞台。前走のホンコンJCT2着で,クラスにもメドが立っている。自在性のある脚質からも,軸馬として期待をもてそうだ。

ハイペースだった稲村ヶ崎特別では,直線で失速して6着。差し馬が上位を占めたあたり,仕掛けが早かった印象だ。重賞でも連対したことのある実績馬。復帰後は今ひとつだが,そろそろ巻き返しがあってもいいはず。

同条件で行なわれた過去3回は9,10,14頭立て。1??3着は3??1??2,4??1??3,2??3??5番人気の組み合わせでゴールインした。1番人気は2着2回とまずまずの成績で,3着以内も5番人気までに限られている。

馬連配当は640円,1140円,890円で,3連複が960円,2730円,3340円。3連単はそれぞれ5950円,2万600円,1万3520円。極端な人気薄馬の台頭がなく,ここまでは平穏に収まっている。

連対馬のクラス別(着順)は500万下2頭(1,1着),1000万下2頭(1,4着),1600万下1頭(14着),G2の1頭(8着)。準オープン以上からの出走なら前走成績に関係なく巻き返す傾向を見せている。

年齢別は3??7歳上馬が2,3,1,0,0連対で,連対率はそれぞれ33,43,10,0,0％。今年は3歳馬の出走がなく,4,5歳馬に注目したい。

牡馬VS牝馬は牝馬の出走が1頭と少なく,連対馬6頭はすべて牡馬。また,東西対決も関西馬の参戦が1頭だけで,関東馬が1,2着を独占している。


◎…ドリームノクターンは昨秋に1000万下を勝ち上がり,その後準オープンで大きく崩れていない。2000Mは全3勝中で2勝している得意の距離。降級戦なら楽勝できる能力を秘めている。

○…前走のアースシンボルは直線で追い出すと,一気に弾けて後続を2馬身半突き放した。勝ちタイムは先週のラジオNIKKEI賞より1秒2速い。昇級戦から上位争いになる。

▲…アサヒバロンの2勝は芝1600Mと芝1500M。初の2000Mがカギになるが,平たん小回りの福島ならギリギリ我慢できそう。夏場に走る魅力を買いたい。

△1…コスモオースティンは,さかのぼると毎日杯(G3)2着,オープン特別2着の実力馬。2度の長期休養で出世できずにいるが,このメンバーなら能力は互角。先手を取れば流れ込みも期待できる。

△2…マジックビクトリアは牝馬相手に3勝を挙げている。この距離は1ハロン長い気もするが,福島コースは【2122】と相性がいい。スピード決着では苦しいが,最終週の荒れた馬場なら出番があってもおかしくない。