前走の火打山特別(1000万下)はトップハンデを背負いながらも,地力の差を見せ付けて完勝。今回は昇級戦となるが,もともとこのクラスでも勝ち負けの実績があり,昇級は形だけ。2戦2勝と得意の中山1200Mで,当馬の安定感を信頼したい。

昨年の夏から不振が続いていたが,3走前の稲妻特別(1000万下)で久々に勝利を挙げると,格上挑戦の前々走・北九州記念(G3)では3着に好走。前走の佐世保Sでも2着に入るなど勢いに乗っており,ここも首位争いまで期待できそうだ。

同条件で行われた昨年は1??3着に1,4,6番人気の順で入線した。馬連＝1170円,馬単＝1870円,3連複＝5270円,3連単＝2万3820円。極端な人気薄の台頭はなかったが,3連単は万馬券決着となった。

上位3頭は準オープンの芝1200??1400Mからの臨戦で,そこでの成績は2,5,10着。前走が不振でも軽視はできない。

年齢別は3??7歳馬が2,5,5,2,1頭出走し,4歳馬が上位3頭を占めた。

牡馬6頭と牝馬9頭で争い,1着が牡馬,2,3着に牝馬が入線。夏に調子を上げた牝馬も上位に食い込んでいる。

関東馬VS関西馬は10頭と5頭で戦い,関西馬が優勝し,2,3着は関東馬だった。


◎…格上挑戦した北九州記念でゼットカークは3着に健闘。51キロの恩恵を受けたとはいえ,強敵相手に地力を付けたことを強くアピールした。斤量は前走より3キロ増となるが,デキは今がピーク。今回も引き続き勝ち負けになる。

○…マッチメイトは2走前の北九州記念で4着。◎ゼットカークとは1馬身差で,前走の佐世保Sでは2着を分けた。平たんコースに良績が集中するが,坂も苦にしないタイプ。時計のかかる馬場も歓迎だ。

▲…モルトグランデは前走,好位追走から1000万下を快勝した。1600万下入りするが,もともとこのクラスの上位常連で,昇級は形だけ。2カ月と間隔が開いたが,調教の動きから力を出し切れるデキをキープしている。

△1…リキサンファイターの前走は,休養明けの影響か,好位に付けながらあとひと押しが利かず0秒3差の7着と敗れた。中山の1200Mは2勝の実績。叩いた変わり身を警戒したい。

△2…8カ月半ぶりの北陸Sでトロピカルライトは0秒2差の3着。ダートから勝ち星のない芝に替わるが,オープンから自己条件の1600万下に戻る点は有利。時計がかかるようならば上位争いに浮上する。

△3…ガブリンは3カ月半ぶりの実戦。鉄砲には疑問符が残るが,現級で1勝2着2回の実績がある。芝,ダート不問で,逃げ,先行で良績を積み重ねているだけに,今回も積極策に出るはず。雨が味方するようだと怖い。