休み明けだったブラッドストーンSでは,外からマクって2着に好走。終始,内を走った勝ち馬とはクビの僅差で,勝敗を分けたのはコース取りの差だけ。前走以上のパフォーマンスを期待できる叩き良化型なので,ハンデ57キロを背負っても大崩れすることはないはずだ。

デビュー以来,1200Mでは3戦全勝。それぞれモノの違いを見せつける勝ちっぷりで,前走では出遅れの不利を難なく克服し,後方から豪快な差し切りを披露。持ち時計で劣るため今回は対抗評価までとするが,軽ハンデをうまく生かせれば,昇級戦でも面白い1頭だ。

一昨年まで1000万下で行われていたが,昨年に1600万下の別定戦に条件変更された。

その昨年はフルゲートの16頭立て。好ダッシュから1番人気のトーセンブレイク(牡4歳)がハナに立ち,道中も楽な手応えでそのまま1着でゴール。2着は後方から直線追い上げた4番人気のワキノカイザー(牡7歳)。3着には2番手でレースを進めた8番人気のプリュネル(牝5歳)が粘った。

馬連配当は1290円,馬単が1800円,3連複5160円,3連単1万6290円。1番人気が人気に応えて比較的平穏に収まったが,今年からハンデ戦。伏兵馬の台頭を警戒したい。

連対馬の前哨戦は,いずれも当レースと同距離のダート1200M戦。1000万下の平場(1着)と1600万下のブラッドストーンS(7着)をステップに好走した。

◎…マルターズマッシブは休養明けのここ2戦が連続3着。2走前は逃げて0秒1差,前走が追い込んで0秒1差と脚質に幅が出た。昨年4月に現級勝ちしている能力上位馬。オープン入りに時間はかからない。

○…アルヴィスは2走前の東京で後方から追い込んで,2着を4馬身ちぎって圧勝。昇級戦の伊丹Sでも0秒1差の2着と能力の高さを見せた。ハイペースになりやすい1200M。展開が向けば末脚がさく裂する。

▲…前走のウォーターバロンは追い込み馬に厳しい1番枠で出遅れ。直線で馬群をさばいて0秒2差の5着はほめていい内容だ。昨年5月に現級2着の実績もあり,スムーズな流れなら首位争いになる。

△1…ワールドハンターは前走ブラッドストーンSでクビ差の2着。久々が影響したか直線で少しふらついていたが,きっちりと連は確保した。トップハンデ57キロは見込まれたが,たたいた上積みを見込めば好勝負になる。

△2…前走5着のルミナスポイントは,前半かかって行った分だけ直線で伸びを欠いた。1200Mなら折り合いに心配はなく,2勝,2着2回と実績も十分。54キロのハンデなら,この相手でも決め手が通用しそうだ。

△3…タンティモールは前走,8カ月ぶりで,出遅れるロス。それでも後続を2馬身半ちぎって楽勝した。昇級戦となるが,この距離では3戦して3勝。53キロの軽量を生かし切れば侮れない。