前走のデビュー戦は後方でキッチリ脚をタメると,直線で一気に差し切って快勝。ゴール前では抑える余裕があったほどで,着差以上の強さを感じさせる内容だった。今回は重賞ということでオープン勝ち馬も出走してきているが,前走は非常に落ち着いたレースぶりだったし,引き続き札幌の1800Mで行われることも歓迎。ライバルと目されていたポルトフィーノが回避したため,ここは負けられない一戦だ。

デビュー戦は激しくイレ込んで3着に敗れたが,前走の未勝利戦では外から体を併せてきた相手を一気に付き離し,終いは流す程度で楽々と逃げ切る強い競馬。今回は相手も揃うが,舞台に不安は無いし,持ちタイムも優秀。ここに入っても首位争いできるだけの素質は持っているため,スムーズに折り合うことさえできれば,逆転の可能性も十分にありそうだ。

デビュー戦は仕上がりきっていなかったようで8着に終わったが,マイナス20キロと絞れた前々走の未勝利戦でレースぶりが一変。スローペースで逃げるランチボックスを競り落として初勝利を挙げると,札幌コース初挑戦となった前走のクローバー賞(OP)でも,簡単に抜け出し連勝を決めた。今回は1800M初挑戦となるが,決め手はここでもトップクラスだし,すでに3戦のキャリアも心強い。キッチリ脚をタメることができれば,一発があっても驚けないだろう。

過去10年,連対馬は 過去10年,連対馬は(1)(9),(11)(12),(8)(12),(5)(4),(1)(7),(2)(3),(10)(8),(5)(1),(1)(6),(1)(5)番人気の組み合わせで決まった。

馬連は
3けた配当………1回
1000円台……3回
2000円台……2回
4000円台……1回
万馬券………3回

1番人気は4勝2着1回とまずまずの成績を残しているが,上位人気同士の決着は1回だけ。代わりに6番人気以下の伏兵馬が9頭も連に絡んでいる。
馬連の万馬券3回は10万3510円(98年),2万8450円(99年),2万4620円(03年)。堅いか大荒れかの両極端な傾向を見せている。
連対馬20頭はオープン組8頭,500万下組1頭,新馬・未勝利組11頭。連対の半数は新馬・未勝利組で,オープン組が抜けて有利というデータは出ていない。なお,キャリア1戦で連対した5頭はデビュー戦で5,3,3,1,3番人気。素質を買われて人気になっていた。
路線別はコスモス賞組4連対,クローバー賞組3連対の順。牡馬は103頭出走して17連対(連対率16．5％),牝馬が26頭で3連対(同11．5％)。仕上がり早といわれる牝馬だが,このレースでは牡馬に押されている。

ウイントリガーはデビュー戦こそ飾れなかったが,未勝利,クローバー賞を連勝。いずれも中団から力強く伸びて差し切った。距離延長に不安はなく,3連勝で北の2歳王者に名乗りを上げるチャンスだ。馬単は(12)←→(10),(12)←→(2),(12)←→(9),(12)←→(7),(12)←→(4)。3連単は(12)←→(10)から(2)(9)(7)(4)と,(12)←→(2)から(10)(9)(7)(4)への3着流し。