近走は1400M戦以下を使われている当馬だが,02年の当レースを後の重賞馬メイショウラムセスからアタマ差2着しているようにマイル戦は守備範囲。ハナを切っての勝ち星もあるだけに,このメンバー構成なら先行する強気の競馬を試みるのも面白いだろう。ポン駆けも効くタイプとあらば休み明けのここでこそ積極的に狙ってみたい1頭だ。

思い切ってハナを叩いた前走の新潟・朱鷺Sでは0秒1差の3着に好走。スローのマイペースで逃げられた結果とはいえ,約1年の休養後3戦を消化して徐々に状態が戻りつつあることは間違いない。引き続きのマイル戦は全5勝の内4勝を挙げている得意の距離。休養明けの馬が多い今回,順調に使われている強みもあるだけに,逆転まで持ち込むことも不可能ではあるまい。

過去4年は10,12,8,11頭立て。連対馬は3??1,1??2,2??3,1??7番人気の組み合わせで決まった。馬連配当は820円,380円,500円(枠連),2770円。昨年はハンデ戦で行われて4けた配当となったが,別定戦では堅い配当で収まっている。
ステップで強調する路線はない。年齢別は3??6歳馬が2,2,3,1連対。7歳以上の高齢馬は苦戦している。

◎…カゼニフカレテは小倉記念で6着。勝ち馬が行ったときに置かれたのが敗因だが,レコードで勝ったメイショウカイドウが強すぎた。G3から準オープン戦にクラスが下がればV争いは必至だ。

○…相手はヒューマ。休養明けのオープン・米子Sで2着と好走。その後2戦で5着に敗れているのは気になるが,自己条件1600万下に戻り,距離がマイルに延びれば確実に好勝負になる。

▲…アドマイヤコンドルは1年以上の休養明けを3戦してかなり復調した。前走も6頭立てと恵まれた面もあるが,マイペースで逃げてアタマ,クビ差の3着と健闘した。完全復活すればこのクラスはいつでも卒業できる。

△…スパルタクスはここ2戦の重賞で4,8着。着順は悪いが,いずれも道中でいったんは先頭を奪う,見せ場たっぷりの競馬だった。準オープン戦ならノーマークにはできない。

△…レンドフェリーチェは前走スタートで後手を踏んで,最後まで流れに乗れなかった。1600Mは2勝している得意の距離。先行する積極策なら連下に食い込むチャンスはある。