2004年4月11日(日)
11R
2004年4月11日(日)
阪神
15:40発走
桜花賞 GI
芝・右 1600m
天気:
馬場:
良
サラ系3歳
オープン 牝 (指定) 定量
本賞金:8900、3600、2200、1300、890万円
予想印
枠番 | 馬番 | 馬名 | 大多 | 綾恵 | ナベ | たま |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | エイシンヘーベ | |||||
2 | ヤマニンアラバスタ | |||||
3 | ギミーシェルター | |||||
4 | スイープトウショウ | |||||
5 | マルターズヒート | |||||
6 | ヤマニンシュクル | |||||
7 | クリスタルヴィオレ | |||||
8 | ホシノピアス | |||||
9 | ダンスインザムード | |||||
10 | レディインブラック | |||||
11 | ウェディングバレー | |||||
12 | ロイヤルセランガー | |||||
13 | アズマサンダース | |||||
14 | フィーユドゥレーヴ | |||||
15 | コンコルディア | |||||
16 | ヤマニンアルシオン | |||||
17 | ムーヴオブサンデー | |||||
18 | ダイワエルシエーロ |
買い目
大多 | 6=17 6=9 6-4 6-5 17=9 |
---|---|
綾恵 | 9=18 9=6 9-7 9-16 18=6 |
山田 | 17=9 17=18 17=3 9=18 9=3 18=3 |
たま | 5=9 5=4 5-10 5-13 5-17 9=4 |
予想
本命はヤマニンシュクル。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.35.8
今年は出走馬中,7頭が重賞馬という非常に難解な一戦。流れ一つでどの有力馬にも戴冠のチャンスがありそうだが,ここでは過去6戦(3・1・2・0)と安定した成績を残している当馬を本命に推す。始動戦のチューリップ賞(G3)では,勝ったスイープトウショウに0秒3差の3着と遅れをとったが,既に一戦使っていたスイープとは順調度の差もあったし,勝負どころで一瞬詰まる不利も響いただけに敗因は明白。本番を見越して余裕のある仕上げと乗り方であり,3着確保ならトライアルとしては十分な結果といえよう。この中間も坂路主体で乗り込まれ,1週前の段階で4ハロン52秒1,終い12秒6をマーク。時計自体よりも動きの良さが目に付く内容で,一度使った効果は歴然だ。速い時計への対応は未知数であるものの,隙らしい隙はこれくらい。ここまで順調にキャリアを積んだ当馬なら,克服可能と判断する。
対抗はムーヴオブサンデー。
実績:
距離・コース:
順調度:
(初距離)
前走フィリーズレビュー(G2)で無敗の3連勝を収めた当馬。近年の同競走の勝ち時計と比較しても,97年の優勝馬キョウエイマーチ(次走で桜花賞を優勝)を0秒1上回る優秀なものだった。実質,マルターズヒートとのマッチレースだったとはいえ,3番手の好位から楽々と抜け出した様に,卓越したレースセンスの持ち主であることは間違いなく,有力候補の一角と見るのが必然か。今週の追い切りは,栗東坂路で4ハロン53秒1,終い13秒0を馬なりで計時しており,未だキャリアが浅い分,使っての成長も見られる。近年の桜花賞はハイペースでも,ある程度の好位に付けられる馬が有利な傾向を見せており,当馬の先行脚質は有利な感じ。ただ,17番枠という不利な枠を引いてしまっただけに,まともにレースをさせてもらえない危惧も出てきたが,序盤を上手くさばければチャンスは十分に残っている。
単穴はダンスインザムード。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.34.3
当馬も対抗馬同様,無敗の3連勝での桜花賞参戦。前走のフラワーC(G3)は,あいにくの雨天で行われたが,重馬場も苦にせず2番手からの押し切り勝ち。タイムこそ遅かったが,正攻法の競馬で人気に応えたのだから,他馬とはモノが違った印象である。今週の追い切りでは,美浦南の芝コースで同厩の古馬OP馬であるシャイニンルビー,ヤマノブリザードとの併せ馬を敢行。2頭の間を割らせる実戦さながらの稽古で,5ハロン65秒,終い13秒台なら申し分ない内容だろう。近年の桜花賞では関東馬が不振なので,関西圏への遠征経験がないことはかなりの割り引きではあるものの,前々走500万戦の若竹賞でマークした中山マイルでの勝ち時計からも,距離適性や時計面での遜色は感じない。姉のダンスパートナーを桜花賞2着に導いた武豊騎手が再び手綱を取ってくれることで,阪神未経験の不利を相殺可能とも思われるだけに,警戒を怠れない存在だ。
抑えはスイープトウショウ。穴はマルターズヒート。
今週のワンポイントアドバイス
開放元年に外国産馬マルターズヒートV
春のクラシック第1弾は3歳牝馬による「桜の女王」決定戦。今年は初めて重賞ウイナー7頭が参戦し,うち2頭は3戦3勝の無敗馬。近年まれに見るハイレベルの戦いとなった。ここでは95年の京都開催を含む過去10年のデータでレース傾向を探ってみたい。
1??3番人気は2,3,3連対。上位人気は不振で,代わりに6番人気以下から2けた人気馬4頭を含めた8頭が連に絡んでいる。伏兵馬の台頭で馬連3けた配当はわずか1回。半数の5回は8000円以上の高配当で,うち3回が万馬券となっている。人気馬の過信は禁物だ。
連対馬の前走は重賞16頭,オープン3頭,500万条件1頭。そこでの成績は1??4着馬5,4,3,6頭と8,10着が各1頭。前走で掲示板を外している馬は苦戦している。路線別はチューリップ賞(G3)組9頭,フィリーズレビュー(G2・旧4歳牝馬特別)組5頭,アネモネS3頭。東西のトライアル組が断然の成績を残している。
連対20頭中17頭はキャリア3??7戦。2戦以下の戦績の浅い馬や8戦以上の馬には割引が必要だ。地方出身の2頭を除く18頭の勝利数別は,1??4勝馬が3,8,4,3連対。1勝馬は3連対しているが,優勝は95年のワンダーパヒュームただ1頭。2勝以上を挙げていることが理想か。
関東馬VS関西馬は2対18。関西馬が関東馬を圧倒している。勝利数でも関西馬が目下10連勝中で,関東馬の優勝は87年のマックスビューティまでさかのぼる。3戦3勝で西下するダンスインザムードが勝てば連敗記録が17で止まる。
外国産馬マルターズヒートで勝負する。フィリーズレビューはいつもの先行策から一転,後方待機の競馬。直線大外を回ってレース最速の上がり33秒台で2着に食い込んだ。前走は本番に向けて脚を測った正にトライアル戦。武豊からバルジューに騎乗変更となるが,暮れにフェアリーS(G3)を圧勝したコンビ復活なら問題はない。外国産馬に門戸を開放した元年に,史上初となる外国産馬の桜の女王が誕生する。
強敵は3戦3勝のダンスインザムード。関東馬18連敗阻止の期待を一心に西下する。やや相手に恵まれたとはいえ,一杯に追うところなく連勝記録を伸ばしている。底知れない潜在能力を秘める一方で,もまれたときの不安は払拭できない分,対抗に留めた。
スイープトウショウは,5戦4勝と出走馬中最多の4勝をマークしている。阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で直線詰まって初の黒星(5着)となったが,着差は0秒2。どんな流れでも上がりは確実に34秒台前半の脚は使う。今回は先行馬がそろっており,展開はさらに向く。馬群さえさばければ,まとめて差し切れる。
もう1頭の3戦3勝馬ムーヴオブサンデーも差はない。前走フィリーズレビューは,3番手追走から直線楽々と先行馬を捕らえて快勝。前本命馬に0秒2先着したが,好位3番手とどん尻強襲という位置取りのアドバンテージも大きかった。マイル初体験で連下の評価にしたが,力量差はない。
レディインブラックは,アネモネSで繰り出した上がり34秒の末脚も脅威。前走は後方の内で折り合い,直線最内から馬群を割って後続を3馬身半突き放した。勝ち方が地味で人気が出ないが,切れ味ならここでも互角。初の長距離輸送で馬体減りがなければ上位争いになる。
穴を出せばアズマサンダース。チューリップ賞は勝負どころで一旦後退したが,直線盛り返して2着に食い込んだ。スイープトウショウの決め手には屈したが,2歳女王のヤマニンシュクルには先着した。1勝馬でも牡馬相手の重賞2着など戦歴の密度は濃い。