デビュー2戦目で初勝利を挙げると、その後は重賞で5、3、5着と善戦。自己条件の前走・こぶし賞(1勝クラス)では好位からの正攻法で差し切り、2勝目を挙げている。1800Mは初だが、骨っぽい牡馬相手に再三好走している力量馬。牝馬限定戦なら主力視できそうだ。

休み明けの前走・若竹賞(1勝クラス)を制して2勝目。1800Mで(2.1.0.0)と相性の良さを見せており、連対を外したのはマイルのアルテミスS(6着)のみ。追い切りでも軽快な動きを見せているため、タイトル獲得の可能性も考えておきたい。

こちらは若竹賞(1勝クラス)でシンティレーションとクビ差の2着。課題のスタートを決めて中団で脚をためると、直線は馬場の悪いインから脚を伸ばしてきた。ここまでの3戦はすべてが上がり最速。決め手勝負の展開となれば、首位争いも可能とみる。

「フラワーC」は1987年にオープン特別からG3に昇格。芝1800Mの3歳牝馬の重賞戦で、今年は3日間開催の最終日に行われる。プラス収支で迎えるファンは行け行けドンドン。マイナスのファンにはラストチャンスとなる。

過去10年、連対馬は6−1、2−3、3−4=6、1−12、1−2、1−8、2−3、2−1、12−4、5−2番人気の組み合わせで決まった(2014年は2着同着)。上位1〜3番人気は5、5、3連対と悪くないが、6、8、12番人気からもそれぞれ1、1、2頭が連対している。

馬連配当は
3 け た......1回
1000円台...5回
2000円台...3回
万 馬 券......2回

15年に12番人気が2着に食い込んで1万2520円、一昨年も3万2060円と荒れたが、そのほかは3000円未満。堅いか荒れるかの両極端の結果が出ている。

一方、3着に10、6、4=6(2着同着)、2、14、7、4、5、1、1番人気が入った3連単配当は、11万円台、2万円台、2万円台=2万円台、8万円台、8万円台、3万円台、1万円台、4850円、34万円台、1万円台。2012年と20年に6けた配当となったが、8回はほぼ平穏に決着となっている。

連対馬21頭のクラス別は、重賞組4頭、オープン特別組1頭、1勝クラス組9頭、新馬組2頭、未勝利組5頭。格上の重賞、オープン特別組は苦戦中で、勝負駆けで春クラシックに向かいたい下級条件組が健闘している。
同一路線から連対した馬は出ておらず、有力ステップをあぶり出せないが、前走成績を見ると【15.2.0.1.1.2】(左から1〜5着、着外)。3着以下からの参戦は減点対象になる。

また、キャリア別は1〜6戦以上馬が2、4、5、5、2、3連対。今年の参戦馬はすべて6戦以内となっている。


◎......キタサンシュガーは1戦1勝のキャリア。そのデビュー戦は出遅れて後方からとなったが、直線馬群の中から外に進路を切り替えるとエンジンが全開。先行勢を一気に飲み込んだ。着差はハナでも異次元の末脚を見せた。重賞初挑戦でも勝ち負けに持ち込める。

○......スタニングローズは2戦目で未勝利を勝ち。その後、牡馬相手の重賞に挑戦して5、3、5着。ひと押し足らなかったが、自己条件に戻った前走・こぶし賞を3番手からきっちりと差し切った。重賞再挑戦となるが、今度は牝馬同士。タイトル奪取のチャンスだ。

▲......デインティハートは中山のデビュー戦を飾れなかったが、2戦目の中山芝2000Mをメンバー最速の上がりで押し切り勝ち。続くこの舞台の若竹賞でもクビ差2着に好走した。コース慣れしているのは強み。決め手勝負になれば出番はある。

△1......パーソナルハイは中京の未勝利戦を逃げて4馬身差の圧勝。続く赤松賞は0秒3差の2着に敗れたが、先着したナミュールは後にチューリップ賞を楽勝した。前走・阪神ジュベナイルFは負け過ぎの感もあるが、ハナに行けなかった。単騎先頭なら怖い。

△2......モカフラワーは昨年10月に東京芝1800Mの新馬戦を快勝。その時2着のインダストリアは後にジュニアCを勝ち、弥生賞でも5着に好走した実力馬。ここ2戦の赤松賞、クイーンCは4、8着と善戦止まりだが、いつ大駆けがあっても驚けない。