前走・ホープフルS(G1)は0秒2差2着。上がり最速タイで後続に2馬身差をつけ、世代トップクラスの力をアピールした。1800Mで新馬、萩S(L)と連勝しており、小回りもクリア済み。昨年の菊花賞馬・ワールドプレミアの半弟という血統からも、まだまだ奥がありそうだ。

新馬戦からマイルで4戦3勝。前走・ジュニアC(L)は3角外からまくって堂々と押し切った。使われつつ馬体重が増加し、500キロを大きく超えるまでに成長。全兄にクイーンエリザベスS(豪G1・2000M)2着のクルーガーがおり、1800Mもこなせそうだ。2戦2勝の中山コースで皐月賞(G1)への切符を狙う。

未勝利戦、きんもくせい特別(1勝クラス)と1800Mで連勝。休み明けの前走・共同通信杯(G3)は5着だったが、2戦連続の馬体重12キロ増ながらも大きくは崩れなかった。久々を叩かれて順当に良化ムード。先週の中山牝馬S(G3)を制した半姉・フェアリーポルカに続きたい。

過去10回、連対馬は2-10、1-4、3-1、1-3、3-1、5-1、4-5、5-2、1-3、10-1番人気で決着した(2011年は阪神競馬)。10番人気の伏兵馬が10年と昨年に連に絡んでいるが、残る18頭は1〜5番人気馬でそれぞれ7、2、4、2、3連対。6番人気以下からの巻き返しは厳しくなっている。

馬連配当は
3 け た……3回
1000円台…4回
3000円台…1回
万 馬 券……2回

2けた人気が連対した年に1万8090円、1万290円と荒れたが、8回は4000円未満。伏兵馬の出番は少なく、平穏に収まる傾向を見せている。

また、3着に1、8、10、11、4、2、1、6、6、7番人気が入線した3連単配当は6万、2万、4万、2万、1万、1万、1万、3万円台、7440円、23万円台。昨年は23万5870円の高配当となったが、残る9回の最高配当は10年の6万4470円。馬連配当同様にこちらも波乱度は低い。

連対馬20頭はすべて芝からの参戦で、距離別は1600M組7頭、1800M組8頭、2000M組5頭。ダートから参戦する地方馬ガミラスジャクソンや2200Mをステップに出走するガロアクリークにとっては気になるデータとなっている。

クラス別は重賞組が11連対、1勝クラス組9連対。格上の重賞組が一歩リードしている。ただ、ここ6年を見ると、1勝クラス組が6年連続で連対し、12頭中8頭を占めている。

なお、前走成績は【12.2.3.2.1.0】(1〜5着、着外)。掲示板を外した馬の巻き返しは見られず、連対馬の85%は前走も馬券対象の3着以内に好走していた。

ステップ別(着順)は共同通信杯組と朝日杯フューチュリティS組が4連対でトップを争い、きさらぎ賞組とあすなろ賞組が2連対で続いている。


◎……サクセッションはデビューからすべてマイル戦を使われて4戦3勝。中山ではアスター賞とジュニアCを勝っている。関西遠征のデイリー杯2歳Sで6着に敗退したが、ここでは唯一の芝3勝馬。小回り中山なら1800Mも問題なく、重賞初制覇で春のG1戦線へ弾みをつける。

○……相手は前走G1ホープフルS2着のヴェルトライゼンデ。好スタートから中団を追走、勝ったコントレイルをピッタリとマークして連を確保した。芝1800Mは2戦2勝。ドリームジャーニー産駒らしい機動力や器用さを備えており、逆転Vも狙える。

▲……ファルコニアは前走、立ち遅れて後方から。勝負どころから大外を回って直線キッチリと差し切った。ハナ差の勝利だったが、長くいい脚を使えることを確認できた。これで2連勝。これから成長が見込めるディープインパクト産駒の期待の1頭だ。

△1……デビューからシルバーエースは3、6、1、3着。2戦目のマイル戦は出遅れて崩れたが、3回の1800M戦ではすべて馬券圏を確保した。G2戦で相手は強くなるが、経験豊富な1800M戦。流れひとつで上位に浮上する。

△2……ココロノトウダイは未勝利、1勝クラスと連勝して挑んだ前走・共同通信杯で0秒8差の5着。3カ月半ぶりのハンデはあったとしても、もうひと粘りしてほしかった。こちらも全4戦が1800M戦と経験豊富。リズム良く走れれば穴メーカーになる。