前走・中山牝馬S(G3)は4角で外からマクって早め先頭。最後は脚が鈍ったものの、僅差5着に粘って力を示した。2〜3歳時は世代トップクラス相手に好勝負していた実績の持ち主。全姉のラキシス(エリザベス女王杯覇者)が晩成だったことから、本馬も充実期はこれからだろう。課題のスタートにも進境を見せており、初タイトル獲得に期待がかかる。

近2走はターコイズS(G3)3着、中山牝馬S(G3)4着と掲示板を確保。いずれも伏兵評価だったが、後方から力強く追い込んで見せ場を作った。一昨年のヴィクトリアマイル(G1)でも上がり3ハロン最速で2着に激走しており、末脚は非凡。過去2回の当レースは4、3着と善戦止まりだが、展開次第ではまとめて差し切る可能性も。

1000万下、初音S(準オープン)と連勝中の上がり馬。古馬になって心身ともに成長を遂げ、軌道に乗ってきた。1800Mで全4勝中3勝を挙げており、小回りも苦にしないタイプ。重賞で相手は強化されるが、軽視は禁物だろう。

2014年から1着馬にヴィクトリアマイル(5月12日)への優先出走権が与えられるステップレースとなっている。

過去10年の連対馬は7-11、5-4、9-5、1-4、1-3、5-2、3-9、15-1、3-4、7-1番人気の組み合わせで決まった(11年は新潟競馬)。

上位1〜3番人気は4、1、3連対とアテにならず、7番人気以下から2けた人気馬2頭を含む6頭が連対している。

馬連配当は
3 け た……1回
1000円台…2回
3000円台…3回
5000円台…1回
6000円台…1回
万 馬 券……2回

09年と16年に11、15番人気が連に絡んで、1万3060円と1万1130円の万馬券で決着。人気薄馬の台頭にも警戒を払いたい。

一方、3連単配当は79万、4万、9万、1万、4万、23万、59万、73万、2万、6万円台。こちらも20万超の万馬券が4回も飛び出す大荒れ。穴党には楽しみなレースとなっている。ちなみに、3着は13、3、3、2、10、16、13、13、1、4番人気だった。

連対馬20頭の路線別(着順)は中山牝馬S(6、5、6、2、3、2、6、3、1、2、2、6、8、7、1着)組が15連対でトップ。2けた着順でなければ連対可能となっている。

年齢別は4〜7歳馬が7、11、1、1連対。連対率は10、20、6、9%。5歳馬、4歳馬の順で好成績を残している。


◎……デンコウアンジュはここ2戦のターコイズS、中山牝馬Sで3、4着。ともに4コーナー後方から追い込んで0秒1差まで迫った。重賞制覇はならなかったが、爆発的な末脚を見せつけた。2歳時のアルテミスS以来勝ち星に見放されているが、展開ひとつでタイトルを奪取できる。

○……前走のフローレスマジックは3カ月の休み明けで0秒1差の5着。スタートはよくなかったが、二の脚で好位につけて4コーナー過ぎで先頭へ。直線苦しくなったが、レースぶりに見どころがあった。たたいた効果を見込めば首位争いは確実だ。

▲……デビュー当初から期待されていたダノングレースが、4歳になって1000万、準オープンを連勝。道中じっくりと構え、直線で差す安定した競馬でオープン入りした。福島は昨秋に西郷特別を快勝した舞台。昇級戦から好勝負に持ち込める。

△1……前走のランドネは内ラチ沿いで進路が窮屈になり、不完全燃焼の競馬で13着。以前のようにハナに立たなくてもレースを組み立てられたのは収穫だった。秋華賞6着も控える形で小差。小回り向きの先行力があり、立ち回りひとつで反撃が可能だ。

△2……侮れないのがカワキタエンカ。昨年は中山牝馬Sを逃げ切り、続く福島牝馬Sでもクビ差の2着に粘った。前走の中山牝馬Sは12着に失速したが、4コーナーまで先頭をキープしていた。そのスピードは健在で、同型馬不在。マイペースなら大駆けもある。