世代屈指の瞬発力を誇る逸材。前々走・東京スポーツ杯2歳S(G3)は上がり3F32秒9で豪快な直線一気を決め、クラシックを意識させる勝ちっぷりを見せた。休み明けの前走・共同通信杯(G3)は案外な結果だったが、馬体重12キロ増で本来のデキになかった印象。稍重の馬場も決め手を生かしたい本馬には不向きだった。良馬場で再び豪脚炸裂を期待したい。

前走・アーリントンC(G3)は出遅れながらもメンバー最速の上がりで追い上げて3着。先行した前2戦とは一転の差す競馬でタイム差なしの接戦に持ち込み、潜在能力の高さを見せた。デビュー戦で負かしたエンジェルフェイスが先週のフラワーC(G3)を制したことからも素質は極めて高い。まだ気性面の課題はあるが、きっかけひとつで一気にブレイクしても驚けない。

レースレコードが飛び出した前走・弥生賞(G2)で4着。マカヒキら世代トップクラスの後塵を拝したが、自身がマークした2分1秒1も例年なら走覇レベルで相手が強すぎただけ。キャリアを重ねて着実に地力をつけており、前走に比べればくみしやすいメンバー。まだ皐月賞への道は閉ざされていない。

過去10年、連対馬は(1)(11)、(1)(6)、(6)(1)、(1)(12)、(3)(5)、(2)(4)、(1)(3)、(1)(6)、(5)(3)、(7)(3)番人気の組み合わせで決まった(2006年は芝2000メートル)。上位1〜3番人気は6、1、4連対と不振で、6番人気以下から6頭の伏兵馬が連に絡んでいる。

馬連配当は
3けた…………2回
1000円台…2回
2000円台…3回
5000円台…1回
6000円台…1回
万馬券…………1回

12番人気が2着と健闘した09年に1万2300円と荒れたが、3000円未満の決着も7回。波乱はあまり期待できない。

一方、3連単配当は8万円台、8860円、23万円台、11万円台、1万円台、1万円台、1万円台、1万円台、4万円台、5万円台。

08、09年に10万超の万馬券が出ているが、ほかは比較的落ち着いた配当となっている。ちなみに3着は3、4、11、2、2、1、7、3、4、1番人気だった。

連対馬のクラス別は、重賞組11頭、500万下組7頭、新馬組1頭、地方交流組1頭。重賞組が格上の貫禄を見せているが、500万下組以下からも計9頭が連対している。

路線別(着順)は3連対できさらぎ賞(2、6、2着)組、アーリントンC(3、4、7着)組、共同通信杯(2、4、4着)組が並んでいる。なお、上記3組からの参戦なら掲示板を確保していることが連対への理想となっている。

所属別は関東馬25頭と関西馬116頭で争い、4対16。連対率は16、14%。関東馬は連対数で見劣るが、率で関西馬を逆転している。


前走アーリントンCでアーバンキッドはタイム差なしの5着。スタートが決まったのは収穫だったが、結果的に直線早めに先頭に立つ競馬が裏目に出た。2走前のオープン特別でレース最速の上がりで鼻差の2着。1勝馬の身だがここでも力は十分足りる。

馬単は(2)←→(10)、(2)←→(1)、(2)←→(5)、(2)←→(4)。

3連単は(2)←→(10)から(1)(5)(4)と、(2)←→(1)から(10)(5)(4)への3着流し。