今年の皐月賞馬がここから始動。前走・日本ダービー(G1)は3着に敗れて春2冠を逃したが、直線で寄られる場面から盛り返して0秒1差なら負けて強しと言える。2月の共同通信杯(G3)制覇も含め、これまで(3.2.1.0)の好実績。ダービー馬マカヒキらライバルが不在の今回は当然主役だ。格の違いを見せつけて本番の菊花賞(G1)に臨みたい。

夏のラジオNIKKEI賞(G3)では馬群を割って力強く差し切り、重賞初制覇をマーク。これで近4戦3勝、3着1回と完全に軌道に乗った。勝ち鞍は全て中山と福島で挙げており、小回りコースは得意。立ち回りの上手さでディーマジェスティに一泡吹かせたい。

デビューから(2.1.3.1)と堅実な成績。3走前の共同通信杯(G3)ではディーマジェスティから0秒3差の3着に健闘するなど、重賞でも毎回上位に顔を出している。現状は差しの一手で注文がつくタイプだが、展開次第では出番十分。

過去10年、連対馬は12-4、1-2、9-1、2-4、4-3、6-3、1-14、3-5、1-2、6-9番人気の組み合わせで決着した(2014年は新潟競馬)。1〜3番人気は4、3、3連対とパッとせず、6番人気以下から伏兵馬が6頭連対している。

馬連配当は
3 け た……2回
2000円台…3回
3000円台…1回
4000円台…1回
9000円台…1回
万 馬 券……2回

06年と昨年に1万8410円、1万3320円の万馬券が出ているが、半数の5回は3000円未満に収まっている。

一方、3連単配当は、51万、4万、6万、7万、1万、5万、13万、4万、4490円、61万円台。2けた人気が3着以内に食い込むことも多く、6けた配当が3回飛び出している。ちなみに、3着は7、14、5、7、2、1、4、6、10、10番人気だった。

連対馬20頭のクラス別は、重賞組12頭、準オープン組1頭、1000万下組5頭、500万下組2頭。重賞組が連対馬の6割を占めている。

路線別(着順)は9連対でダービー(6、4、13、11、2、2、5、14、10着)組がトップ。次いで、阿賀野川特別(3、1、6着)組3連対、2連対でラジオNIKKEI賞(1、2着)組と信濃川特別(1、4着)組が続いている。


◎……ディーマジェスティは皐月賞をレコードで勝ち、ダービーが0秒1差の3着。時計、レース内容とも上々で、実績でもライバルを圧倒している。本番の菊花賞を見据えた仕上げとなるだろうが、ここでの取りこぼしは許されない。

○……前走のラジオNIKKEI賞でゼーヴィントは重賞初制覇。好スタートから最内でじっくりと構え、直線馬群をさばいて力強く抜け出した。右回りで3戦3勝で、うち2勝を中山で挙げている。2200Mへの距離延長に問題はなく、素質もヒケを取らない。

▲……プロディガルサンは昨年の3冠で2、4、2着と活躍したリアルスティールの全弟。春先は思うように体調が整わず、青葉賞4着、ダービー10着と敗れたが、もともとはデビューから2連勝し、東京スポーツ杯2歳S2着馬。力を出し切れば差はないはずだ。

△1……マウントロブソンは皐月賞6着、ダービー7着。春のG1は善戦止まりに終わったが、未勝利から3連勝でスプリングSを制した力量馬。全3勝中2勝を挙げている得意の中山なら反撃が期待できる。

△2……京成杯、共同通信杯でメートルダールは小差の3着。青葉賞、白百合Sは5、2着に終わったが、重賞でも見劣りしない決め手を備えている。夏に成長していれば大駆けがあっても驚けない。