昨秋のみやこS(G3)を日本レコードタイで制覇。以降もG1のチャンピオンズC、フェブラリーSで上位争いしており、オープン特別なら役者が違う。前走・エルムS(G3)は、休み明けで終いの伸びを欠きながらも4着。ひと叩きされて順当に良化してくれば勝ち負け必至だ。

これまで逃げた競馬では(2.3.0.0)の快足馬。兵庫チャンピオンシップ(交流G2)を7馬身差で圧勝、ジャパンダートダービー(交流G1)では2着に入るなど世代トップクラスのスピードを示し続けている。今回も主導権を握れそうなメンバー構成で、気分良く先行できればまんまの逃げ切りも。

ダート1800Mで行われた過去4回は8、16、12、9頭立て。連対馬は2-6、7-1、1-4、3-7番人気の組み合わせで決まった。上位3番人気が連からそろって消えたことはなく、7番人気が最低人気となっている。

馬連配当は2790円、2230円、1110円、6930円。出走頭数が少ないこともあり、万馬券が飛び出すような波乱は起こっていない。

一方、3連単配当は、2万1400円、4万980円、3700円、6万3310円。こちらも伏兵馬の台頭はなく、大荒れは期待薄となっている。ちなみに、3着は3、5、2、2番人気だった。

連対馬のクラス別(着順)は重賞(3、11着)組2頭、オープン特別(4、1、7、11着)組4頭、準オープン(1、1着)組2頭。条件組なら前走1着が連対への理想となっている。

ステップはBSN賞組が3連対、2連対でエルムS組が続いている。

牡馬43頭と牝馬は2頭で争い、8対0。ここまで牝馬の連対はないが、出走頭数も少なく参考外と見ていい。

また、東西対決は、関東馬が20頭出走して4連対(連対率20%)、関西馬は25頭で4連対(同16%)。連対数は互角だが、率で関東馬が上回っている。


◎……2走前にダートに路線変更してビービーバーレルは、函館、門別で強敵相手に2、3着。差し切りはかなわなかったが、新境地を切り開いた。芝でG3のフェアリーS勝ちがあるように能力は確か。すんなり先行できれば今回も首位争いは間違いない。

○……前走のメイショウスミトモは中団で脚をため、直線大外からレース最速の上がりで差し切りV。52キロの軽量を生かしたとはいえ、ラストの脚は際立っていた。どこからでも動ける自在性があり、この距離でも2勝。再度好勝負になる。

▲……ケイティブレイブは前走レパードSを好スタートから逃げて、クビ差の2着。走破タイムの1分50秒6は、同開催の古馬BSN賞よりも0秒5速かった。古馬と初対戦となるが、マイペースに持ち込めればあっさりのシーンもある。

△1……前走のエルムSでロワジャルダンは0秒8差の4着。流れに乗れていたように見えたが、3カ月ぶりの実戦が影響したか、直線は思ったほど弾けなかった。昨秋にみやこSを勝利している力量馬。たたき2戦目の一変に警戒したい。

△2……ここ2戦のキクノソルは13、5着と敗退。2走前はリズムに乗れず、前走はスローペースに末脚を封じられた。3走前のオアシスSは最後方から上がり35秒6の末脚で2着。1800Mは4勝とベストで、はまれば一発が決まる。