長期休養明けの前走・マレーシアCでクビ差2着と好走。復帰戦でいきなり上がり最速の決め手を披露した。休養前には現級勝ちを収めており、左回りコースも4戦4連対と得意。ひと叩きされた今回は更なる上積みが期待できる。

再昇級直後の2戦で連続2着。前々走・寿Sでは勝ち馬に0秒2差まで迫り、クラス卒業は時間の問題だ。休み明けの前走・マレーシアCは7着に敗れたが、使われて良くなるタイプだけに同情の余地はある。叩き2戦目(2.1.1.0)での一変に警戒したい。

過去5回のデータで傾向を見てみたい。レースはフルゲート18頭に対して、13、9、9、11、11頭立て。連対馬は11-1、2-3、1-3、1-4、4-5番人気で決まった(2011〜13年はハンデ戦)。上位1〜5番人気が3、1、2、2、1連対と好走して、伏兵馬の連対は11番人気のポルカマズルカ1頭だけとなっている。

馬連配当は7480円、1640円、750円、1080円、3610円。2けた人気馬が勝った11年に7000円台の高配当となったが、残る4回はほぼ平穏に収まっている。

また、3着に2、1、6、8、2番人気が入線した3連単配当は、8万4250円、1万1320円、1万2230円、3万1860円、2万8700円。4けた配当はなく、1〜8万馬券で決着。少頭数戦でも波乱含みの傾向を見せている。

連対馬のクラス別(着順)は重賞組1頭(12着)、準オープン組6頭(9、7、6、5、12、4着)、1000万下組3頭(1、1、1着)。準オープン組以上は前走成績に関係なく連対可能となっているが、1000万下組なら1着が連対への条件となっている。

路線別は4連対の佐渡S(昨年は新潟競馬場開設50周年記念)組がトップ。次いで信夫山特別組2連対となっている。

年齢別は3〜7歳以上馬が0、2、6、2、0連対。連対率は0、22、38、12、0%。今年は3、4、7歳以上馬の参戦がなく、5、6歳馬で争われる。

東西対決は関東馬が32頭出走して5連対(連対率16%)、関西馬は21頭で5連対(同24%)。連対数は互角でも、率で関西馬が関東馬をリードしている。

性別は牡馬が49頭出走して7連対(14%)、牝馬は4頭で3連対(75%)。牝馬は連対数で見劣るものの、率で牡馬を大きく上回っている。なお、連対した牝馬4頭の成績は1、7、2、1着だった。


◎……ここ2戦の現級でトルークマクトは連続2着で、着差はクビ、0秒1。馬場状態やコースを問わないのが強みで、特に前走は正攻法の競馬で連を確保する内容あるレースだった。現級では能力上位で、スタミナも豊富。今度こそ決める。

○……グランドサッシュは昇級戦の前走ジューンSで0秒5差の5着。出遅れて最後方に置かれ、直線でも前が壁になり力を出し切れずに終わった。昨年3月以降は2200M以上の距離で良績を残しており、スムーズな競馬で巻き返す。

▲……6カ月ぶりの前走でシホウは7着。久々の実戦で、距離の2000Mも少し短かった。昨秋に芝2200Mの1000万下を勝ち、続く昇級戦で2着した実力馬。500キロの大型馬が一度使われた上積みは大きく、距離延長も買い材料だ。

△1……ヴォルシェーブは1年5カ月ぶりの前走でクビ差の2着。休養前に現級勝ちの底力を見せ付けた。復帰2戦目の変わり身に期待が集まるが、長期休養明けで激走した反動も気になるところ。今回は押さえに回したい。

△2……サトノフェアリーは唯一の牝馬。出遅れ癖が直らず出世が遅れているが、前走で1000万下を快勝した。準オープン入りして、ハンデも前回よりも4キロ増。楽な競馬は望めないが、牝馬にはゲンのいいレース。連下なら十分可能と見た。