全3勝のうち2勝を福島芝1200Mで挙げており、舞台実績はメンバー随一。準オープン3着の実績もあり、地力上位は明らかだ。降級戦の前走・さくらんぼ特別は6着に敗れたものの、勝ち馬とは0秒3差。叩き3戦目で引き続き同舞台なら、再昇級の期待が高まる。

前走・彦星賞(500万下)は後方から豪快に大外一気を決めて差し切り勝ち。芝1200Mでは2戦2勝とまだ底を見せていない。今回は昇級戦だが、ハンデ53キロなら出番はあるはずだ。

芝1200M戦で行われた過去5回の連対馬は3-2、2-1、8-6、1-5、1-2番人気の組み合わせで決まった(2011年は東日本大震災の影響でレースがなく、10、12、15年は定量戦)。

上位1〜3番人気は3、3、1連対と期待に応え、残る3頭も5、6、8番人気。人気薄馬の台頭は少ない。
馬連配当は
3 け た……2回
1000円台…2回
5000円台…1回

13年に上位人気が連から消えて5460円の配当となったが、4回は2000円未満の堅い決着となっている。

また、3着に4、9、5、3、3番人気が入線した3連単配当は2万円台、1万円台、12万円台、1万円台、2820円。こちらも13年に12万馬券が出たほかは、ほぼ平穏に収まっている。

連対馬10頭は全馬芝からの参戦で、距離別は1200M組7頭、1400M3頭。短距離をステップにした馬が好走している。

クラス別は準オープン組1頭、1000万下組6頭、500万下組3頭。準オープン組を除くと、9頭は前走馬券圏の3着以内を確保していた。

路線別(着順)はさくらんぼ特別(3、2、2着)組が3連対しているが、残る7頭はばらばらのステップとなっている。

年齢別は3〜8歳馬が2、4、1、3、0、0連対。連対率は25、27、5、18、0、0%。4歳馬が他世代を一歩リードしている。

関東馬は54頭出走して8連対(連対率15%)、関西馬が12頭で2連対(同17%)。関東馬は連対数でリードしているものの、率で関西馬が逆転している。

性別は牡馬32頭と牝馬34頭で争い、5対5。率はそれぞれ16、15%。牡馬VS牝馬はほぼ互角となっている。


◎……クリノハッチャンは前走福島の芝1200Mを1分8秒3で差し切り。勝ちタイムは同日の準オープンと0秒1差と優秀だった。久しぶりの6ハロン戦だったが、しまいを生かす競馬が合うようだ。1000万下入りするが、斤量は3キロ減。昇級戦から勝ち負けに持ち込める。

○……前走のアドマイヤビジンはテンに行けず3コーナーで最後方に置かれだが、内からさばいて0秒2差の5着まで盛り返した。ハンデ戦で55→52キロに減量となるのは好材料で、たたき3戦目の走りごろ。スタートを決めて流れに乗れば大駆けが期待できる。

▲……ナイトフォックスは1年半以上勝ち星から遠ざかっているが、さかのぼればデビュー4戦目でジュニアCを制した実力馬。低迷が続いていたが、休養明けをたたいた連闘の前走で0秒2差の3着と好走した。本来は力上位。復調すればチャンスは十分ある。

△1……前走のキタサンガンバは後方3番手から追走。展開も向いたが、直線大外に持ち出すと1頭だけ次元の違う脚で前をまとめて差し切った。昇級戦で楽な競馬は望めないが、前走と同舞台。1キロ減の軽量53キロなら面白い。

△2……昨年10月にエリーティアラは芝1200M戦で現級勝ち。その後準オープンで苦戦が続いていたが、降級戦の前走さくらんぼ特別で先行して0秒3差の6着としぶとさを発揮した。降級2戦目で、前走より1キロ減。たたき3戦目の前進も見込める。

△3……フルールシチーの前走13着は3カ月ぶりと道悪が影響した。福島コースでは一昨年このレースで6着と敗れているが、芝1200M戦は全3勝を挙げているベストの距離。大型馬のたたき2戦目に一変も期待できる。