5月京都の安土城Sで芝1400MのJRAタイレコード1分19秒0をマーク。この距離では4戦中3戦が馬券圏内で、唯一の着外も0秒2差と堅実な戦績を挙げている。前走スプリンターズSは終始外々を回るロスがあって5着と伸び切れなかったが、今度は走り慣れた地元に戻って得意の距離に。切れ味抜群の末脚で重賞4勝目を狙う。

デビューから8戦すべて芝1200Mで(6.2.0.0)。スプリント界の上がり馬がいよいよ1400Mに挑戦する。過去2度の2着は好位で立ち回った馬に出し抜けを食らったが、1ハロン延長で末脚の「出し惜しみ」はなくなるはずだ。父サクラバクシンオーは日本で初めて1分20秒台の壁を破り、いまだ阪神芝1400Mのコースレコードを保持する名馬。産駒「最後の大物」と評される賢息が新境地を切り開く。

芝1400Mで重賞2勝。春の阪急杯では鮮やかな差し切り勝ちを飾っており、適性は折り紙付きだ。阪神カップは過去6年、キンシャサノキセキ、サンカルロ、リアルインパクトがそれぞれ連覇するなど、毎年同じ馬が馬券に絡む傾向がある、いわゆる「リピーターレース」。昨年の阪神カップがタイム差なしの大接戦(3着)、そして春の阪急杯V。当然今回も警戒が必要だ。

今年10回目を迎えるまだ歴史の浅いG2戦。過去9回のデータでレース傾向を見てみたい。

連対馬は8-6、1-10、8-1、1-7=1-11、2-5、4-5、3-14、8-10、8-3番人気の組み合わせで決まった(09年は2着同着)。1〜3番人気は3、1、2連対と精彩を欠き、6番人気以下から半数の9頭が連に絡んでいる。

馬連配当は
2000円台…1回
3000円台…2回
4000円台…1回
5000円台…2回
6000円台…1回
9000円台…1回
万馬券…………2回

ここまでの最低配当は2着同着の09年の2960円で、ここ3年は9000円以上の高配当で決着している。人気薄の伏兵馬が台頭する難解な一戦となっている。

また、3連単配当は8万円台、11万円台、12万円台、12万円台=14万円台、43万円台、49万円台、28万円台、32万円台、21万円台。こちらも06年の8万馬券を除くと、すべて10万超決着となる大荒れ。ちなみに、3着には4、5、7、11、15、13、2、7、5番人気が入線している。

路線別(着順)は10連対のマイルCS(6、3、10、12、13、13、7、16、10、14着)がトップ。次いで、京阪杯(5、2、1着)が3連対、スワンS(1、4着)2連対の順。最多連対のマイルCSは2けた着順からでも巻き返し可能となっている。

年齢別は3〜7歳馬が4、3、4、6、2連対。連対率は13、10、10、16、11%。各世代から連対馬が出ている。

デビューから8戦してビッグアーサーは(6.2.0.0)。勝ちを逃した北九州記念は1馬身半差で、京阪杯がアタマ差だった。初距離の1400Mとなるが、ゴール前でグイと伸びた前走のレースぶりから不安はなく、重賞初制覇のチャンスだ。

馬単は(1)←→(13)、(1)←→(5)、(1)←→(8)、(1)←→(12)、(1)←→(7)。

3連単は(1)←→(13)から(5)(8)(12)(7)と、(1)←→(5)から(13)(8)(12)(7)への3着流し。