3走前のデイリー杯2歳S(G2)は、道中で他馬に寄られる場面から立て直しての3着。同じ京都芝1600Mで重賞級の能力を証明している。前走・朝日杯FS(11着)は渋った馬場で末脚不発。良馬場なら一変の反撃が期待できる。デビュー戦で2歳女王ショウナンアデラを破った好素材に注目だ。

重賞初挑戦のいちょうS(6着)で、出走中最速の上がり3ハロン33秒5をマーク。ゲート難など、まだ課題も多いが、確かな素質を持っている。前走・東スポ杯2歳Sは行くところ行くところで前が壁に。完全に脚を余しながらの0秒3差(7着)なら、悲観することはない。発馬さえ決まれば、一気に巻き返せる。

デビュー戦を3馬身半差で快勝。ラスト2ハロン10秒7-11秒0の流れを好位から楽に抜け出し、非凡な瞬発力をアピールした。2戦目の前走・こうやまき賞(500万下)は直線で内に包まれてスムーズさを欠いたが、そこからタイム差なしの2着まで猛追した。重賞でも素質は互角以上とみる。

過去10年、連対馬は1-3、8-6、3-1、1-5、2-12、4-9、7-3、2-9、1-9、1-2番人気で決まった。1〜3番人気は5、3、3連対と可もなく不可もない成績で、7頭が連対している6番人気以下に注意したい。

馬連配当は
3けた……3回
1000円台…1回
3000円台…1回
6000円台…2回
8000円台…2回
万馬券……1回

万馬券は2006年の1回だが、6000円以上の高配当が5回。上位人気馬と伏兵馬の組み合わせで決着するヒモ荒れ傾向を見せている。

3連単配当は2970円、20万円台、1590円、1万円台、27万円台、23万円台、27万円台、28万円台、2万円台、2220円。こちらは4けた配当(3回)と20万馬券(5回)が入り混じる難解さ。ちなみに3着には4、2、2、4、10、10、6、11、3、5番人気だった。

連対馬20頭はすべて芝からの参戦で、距離別は1200M1頭、1400M3頭、1600M12頭、1800M3頭、2000M1頭。同じ1600Mをステップにした馬が好走している。

クラス別は重賞組9頭、オープン特別組3頭、500万下組5頭、未勝利組3頭。重賞とオープン特別組が計12連対と格上の貫禄を見せている。

ステップ(着順)は朝日杯フューチュリティS組(3、4、4、12、4、8、3着)が7連対でトップ。次いで、中京2歳S組(2、1、1着)3連対、2連対で千両賞組(1、4着)が続いている。G1組は前走で掲示板を外しても反撃が可能となっている。


◎……グァンチャーレは前走の東スポ杯2歳Sで0秒3差の7着。手応え十分で直線を向いたが、前が壁になり完全に脚を余した。未勝利勝ちの末脚は明らかに重賞級。重賞勝ちで春クラシック戦線へ名乗りを挙げる。

○……レンイングランドは500万、オープン特別と連勝。ダートから芝に替わってスピードを不安視したが、好ダッシュでハナに立ちそのまま押し切った。1600Mへの距離延長にかかる心配よりも大駆けに期待した。

▲……ダッシングブレイズは東京芝1600Mのデビュー戦を圧勝。好スタートから好位に付け、直線だけで後続を3馬身半突き放した。前走は出遅れて2着と敗れたが、重賞でも通用する末脚を秘めている。

△1……ナヴィオンは新馬戦を驚異の上がり32秒7で快勝し、オープンのききょうSも制した。前走の朝日杯フューチュリティSは道悪に末脚を封じられたが、ここでは実績上位。ただ、最終追い切りの動きがどうにも不満。今回は△の評価に留めた。

△2……サトノフラムは前走の千両賞で3番人気を裏切って9着。新馬戦完勝で人気を集めたが、休養明けの影響か道中力んでこの馬の競馬ができなかった。今回は叩き2戦目。極端なスローペースにならなければ上位争いに浮上できる。