500万下から破竹の4連勝。ついには前走・東京新聞杯で重賞制覇まで果たした。骨折や屈腱炎と不運が続き、出世が遅れていたが、6歳にして遂に才能が開花した。1400Mは初めてだが、母は春秋スプリント女王のフラワーパーク。前向きな気性を考慮すれば、むしろ追い風になる可能性も。連勝を伸ばして、本番の安田記念に王手をかける。

前走・高松宮記念は1200M初挑戦で4コーナー最後方。出走中最速の上がり3ハロンをマークしながらもエンジンのかかったところがゴールだった。ペースも合わなかったが、やはり敗因は距離適性に尽きる。このレースを2年前に勝ち、重賞2勝はいずれも1400M。前々走の阪急杯は鮮やかな差し切り勝ちで復活を飾った。距離延長で巻き返す。

左回り1400Mでは3戦すべて馬券圏内。昨春のファルコンSで重賞初連対を果たし、東京の500万下では次元の違う末脚を披露している。兄3頭はすべて重賞勝ちを挙げ、クラレントは一昨年の2着馬で重賞6勝馬。血統的な魅力も大きい。前走・六甲Sは直線で勝ち馬に寄られる不利が響いての2着。広い東京でロスなく駆ければ。

過去10年、連対馬は6-5、3-5、5-9、2-6、8-3、10-5、4-3、4-11、1-5、10-2番人気の組み合わせで決まった。1番人気は一昨年に優勝(14年ぶり)したものの、残る9頭は9、6、9、3、7、4、9、10、7着と大不振。2、3番人気も2、3連対と苦戦傾向で、代わりに6番人気以下から7頭が連に食い込んでいる。

馬連配当は
2000円台…3回
4000円台…1回
6000円台…3回
8000円台…1回
万馬券……2回

3けた配当で決まったことはなく、最低配当は2006年の2020円。上位人気馬の凡走で難解なレースとなっている。

3連単配当は7万円台、2万円台、14万円台、2万円台、6万円台、41万円台、3万円台、179万円台、4万円台、16万円台。こちらも4けた配当で決まったことはなく、12年には179万馬券が飛び出す大荒れ。一筋縄では収まらないG2戦となっている。

連対馬のステップ(着順)は4連対の高松宮記念(1、5、4、17着)組がトップ。次いで、マイラーズC(3、7、1着)組と東京新聞杯(13、3、3着)組が3連対で並び、阪神牝馬S(4、10着)組とダービー卿チャレンジT(11、2着)組が2連対で続いている。連対馬の前走成績を見てみると、2けた着順から巻き返した馬も目立ち、成績はあまり気にしなくてもよさそうだ。


クラリティシチーは前走のダービー卿チャレンジTで3馬身半差の2着。勝ち馬には離されたが、好内容の競馬で連を確保した。3歳時から重賞級の走りを見せていたが、古馬になってさらに地力アップ。距離短縮に問題はなく、勝って堂々と安田記念へ駒を進める。

馬単は(17)←→(10)、(17)←→(13)、(17)←→(9)、(17)←→(11)、(17)←→(8)。

3連単は(17)←→(10)から(13)(9)(11)(8)と、(17)←→(13)から(10)(9)(11)(8)への3着流し。