現役最強牝馬が始動戦を迎える。牝馬三冠やジャパンC(G1)を連覇した実績は、このメンバーでは断然トップ。斤量泣きの不安はなく、G2なら相手関係も楽になる。今季の最大目標となるドバイ・シーマクラシック(国際G1)制覇に向け、きっちりと結果を出したいところ。

昨年の当レース勝ち馬。その後天皇賞・秋(G1)で2着すると、前走のマイルCS(G1)を差し切りG1馬の仲間入りを果たした。距離不問の強みがあり、久々を苦にすることもないタイプ。(4・1・3・1)の京都コースなら、逆転の場面があっても不思議はない。

格上挑戦した昨秋のエリザベス女王杯(G1)で0秒2差2着。好位からの正攻法でメイショウマンボにしぶとく食い下がった。前走と同舞台で行われることは歓迎。斤量も53キロと有利になっており、実績馬が相手でも侮れない。

過去10年、連対馬は1-3、2-6、1-2、2-1、1-4、3-1、1-3、1-5、5-1、6-3番人気の組み合わせで決着した。

馬連配当は
3 け た……5回
1000円台…3回
2000円台…1回
3000円台…1回

1番人気は8連対(5勝2着3回)と期待に応え、2、3番人気も3、4連対の成績。上位人気馬の活躍で、伏兵馬の台頭する余地は少なく、波乱度は少ない。

ただ、3連単配当は15万8460円、6370円、4070円、7万8590円、5万5520円、3980円、5390円、1万8600円、2万5280円。9回中4回4けた配当となる一方で、15万馬券(05年)や7万馬券(08年)が出ている。

連対馬20頭の前走は重賞組18頭(G1・10頭、G2・3頭、G3・5頭)、オープン特別組1頭、1600万下組1頭。重賞戦以外からの参戦馬は苦戦している。

ステップ(着順)は有馬記念組(2、14、2、3、12着)が5連対と相性が良く、3連対で香港ヴァーズ組(2、4、6着)、2連対で日経新春杯組(1、9着)が続いている。

年齢別は4〜7歳以上馬が29、30、37、27頭出走して、7、5、8、0連対。連対率は24、17、22、0%。7歳馬2頭にとっては気になるデータとなっている。


◎……前走のジャパンCでアンコイルドは8着。最後の直線で不利がありながらも勝ったジェンティルドンナと0秒3差なら悲観するものではない。今回は距離短縮し、2キロ差だった斤量も同量56キロに。逆転Vがあっても驚けない。

○……実績なら史上初のジャパンC連覇を果たしたジェンティルドンナが一番。牝馬の56キロは牡馬の58キロ以上といわれる斤量で2番手としたが、ドバイ遠征に向けて恥ずかしい競馬はできない。

▲……ヒットザターゲットは前走のジャパンCで0秒5差の11着。3コーナーから一気に進出して直線半ばまで頑張っていた。斤量57キロは据え置きだが、ジェンティルドンナとの比較では1キロ軽い。時計のかかる馬場は大歓迎だ。

△1……前走のトーセンラーは一気の距離短縮、初のマイルで悲願のG1制覇を達成した。3200Mの天皇賞(春)にも2着の実績があり、京都の舞台を得意としている。ただ、今回は1600Mのペースを経験して折り合えるかどうかだろう。

△2……追い込み一辺倒のデスペラードが、2走前のステイヤーズSで好位差しを決めた。前走の有馬記念は相手が強く7着と敗れたが、いったん後退して盛り返す勝負強さを見せた。京都2勝の実績からも見捨てられない。