昨春から破竹の4連勝。前走の京成杯AH(G3)では強豪ダノンシャークらを抑え、初の重賞タイトルを獲得した。今回は久々となるが、小柄な馬体で仕上がりは早そう。トップハンデに初距離と課題はあるものの、本格化した今なら対応は可能とみる。

昨秋の芝替わりから3連勝で愛知杯(G3)を制覇。前走の日経新春杯(G2)は3着だったが、サトノノブレスから0秒2差なら高く評価するべきだろう。ハンデ53キロは手頃な印象。脚質に自在性があるため、逆転の可能性まで考えておきたい。

前走の小倉大賞典(G3)で5着。勝ち馬ラストインパクトは強かったが、当馬もメンバー最速の末脚で追い込み、2着とは0秒1差だった。昨年のエリザベス女王杯(G1)で3着するなど、牝馬ではトップクラスの力量馬。前が崩れるようなら一発がある。

過去10年、連対馬は9-6、1-9、1-2、8-3、6-13、4-15、4-8、10-14、8-7、6-2番人気の組み合わせで決まった(11年は阪神競馬)。1〜3番人気は2、2、1連対と絶不調で、代わりに6番人気以下から計13頭の伏兵馬が連に絡んでいる。

馬連配当は
1000円台…1回
2000円台…1回
4000円台…1回
5000円台…1回
6000円台…1回
7000円台…1回
万 馬 券……4回

人気薄馬の健闘で、10回中4回で万馬券が出る大荒れのレースとなっている。

また、3連単配当は10万6730円、2万6380円、60万8080円、26万6180円、139万4370円、12万5120円、244万6260円、62万6350円、4万7930円。こちらも10万超の高配当が続出して、一筋縄では収まらない難解な一戦となっている。

連対馬のクラス別は重賞組15頭、オープン特別組1頭、準オープン組4頭。路線別は7連対の京都牝馬S組が、唯一同一レースから連対を果たしている。しかし、ここ6年に限ると一昨年の1着1回だけ。近年は全幅の信頼を置けるステップとはいえない。

年齢別は4〜8歳以上馬が6、6、7、1、0連対。連対率は10、12、19、10、0%。牝馬戦だけに出走馬のほとんどが4〜6歳馬となっているが、この3世代の比較では6歳馬が一歩リードしている。


◎……500万下から愛知杯まで3連勝で臨んだ前走の日経新春杯でフーラブライドは0秒2差の3着。牡馬一線級相手のG2で堂々と首位争いを演じた。ハンデは1キロ増の53キロとなるが、今回はG3戦。引き続きV争いになる。

○……不本意なレースが続いているクラウンロゼだが、昨年のこの時期に3連勝でアネモネSを制して、桜花賞の有力候補となった素質馬。実績のある中山(2勝)で、軽量53キロなら大駆けが期待できる。

▲……G1の秋華賞とエリザベス女王杯でアロマティコは3着。牝馬同士ならトップクラスの能力を秘めている。中山コースは初めてとなるが、1800Mは2勝と得意。展開がはまれば一発がある。

△1……昨年エクセラントカーヴは4連勝で京成杯オータムHを勝ち、待望の重賞初制覇を達成した。骨折明けで6カ月ぶりの実戦で、トップハンデと条件が厳しく評価を下げたが、潜在能力では抜けている。

△2……前走の洛陽Sをノーブルジュエリーは馬群を縫うようにして快勝。着差は1馬身半だったが、最後は手綱を抑える余裕があった。初距離1800Mで折り合いに不安はあるものの、流れに乗れば差はない。

△3……2走前のターコイズSでノボリディアーナはハナ差の2着。好位で立ち回れる脚があり、牝馬同士ならオープンでも互角の競馬を重ねてきた。前走は先行できず8着と敗れたが、積極策に出れば上位争いに食い込める。