新馬戦を5馬身差で圧勝すると、前走の東京スポーツ杯2歳S(G3)も制して2連勝。切れ味を削がれる不良馬場での競馬だったが、後続を3馬身突き放して世代トップクラスの力をアピールした。その後は2歳G1を見送り、ここを目標に余裕を持ったローテーション。前走と同じ東京1800Mで行われることは歓迎なため、無傷の3連勝を決める公算大。

新馬戦からコスモス賞(OP)を連勝すると、その後も札幌2歳S(G3)、ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)で連続の2着を確保。ともに発馬ひと息で後方からの競馬となったが、最後は良い脚を使って差を詰めてきた。直線の長い東京へ舞台の替わる今回は、逆転の可能性まで考えておきたい。

前走の若竹賞(500万下)で2着を確保。不良馬場で逃げた勝ち馬を差し切れなかったが、好位で折り合って運べた点は収穫だった。重賞の今回は大幅に相手強化されて楽ではないが、良馬場で決め手勝負の展開となれば、一気の台頭が期待できる。

過去10年、連対馬は1-7、3-5、4-1、1-5、2-1、1-5、6-5、1-2、3-2、3-6番人気の組み合わせで決着した(03年は中山競馬)。1番人気は6連対と可もなく不可もない成績で、2、3番人気も3、3連対と平凡。上位人気はほめられた成績とはいえないが、人気薄からの連対馬も6番人気の2頭と7番人気の1頭と少ない。

馬連配当は
3けた…………3回
1000円台…4回
2000円台…2回
9000円台…1回

08年に6番人気のショウナンアルバが優勝して9960円と荒れたが、9回は3000円未満で堅く収まっている。

また、7回行なわれた3連単は、1万4380円、1880円、3110円、75万2020円、1万9920円、6750円、3万970円。08年に1番人気が馬券圏から消えて75万馬券の飛び出す大荒れとなったが、全体としては平穏に収まる傾向を見せている。

連対馬20頭の前走成績は、1〜3着の9、5、3頭と4、5着の2、1頭。全馬前走で掲示板を確保している。また、3着を見ても、昨年10着から巻き返したディープサウンド以外はすべて5着以内。前哨戦で6着以下だった馬は割引対象としたい。

ステップは朝日杯フューチュリティS組が4連対で並び、3連対でラジオNIKKEI杯2歳S組、2連対でジュニアC組などが続いている。


◎……ゴールドシップは前走、立ち遅れて後方からとなったが、勝負どころから一気に動いて2着を確保。2走前の札幌2歳S2着も出遅れなければ差し切っていた。世代トップ級の実力馬で、末脚は一級品。スタートさえ決めれば重賞初制覇を達成できる。

○……ディープブリランテは新馬戦で後続を5馬身ちぎり、前走の東京スポーツ杯2歳Sでは3馬身突き放した。スローと道悪の競馬で勝ち時計は平凡だったが、ゴール前で流す圧勝だった。目標が先にある分2番手としたが、あっさり勝たれても仕方がない素質馬だ。

▲……新馬戦でストローハットは、後の京成杯勝ちのベストディールの3着。デビュー戦を飾れなかったのは残念だったが、次走の未勝利戦を鮮やかに差し切った。前走は3カ月ぶりで10キロ増だったが、直線しぶとく伸びて2着。たたき2戦の変わり身が期待できる。

△1……エネアドは新馬戦を32秒5の末脚で勝ち上がった。超スローの競馬とはいえ、その瞬発力には目を見張るものがある。その後凡走したが、前走の若竹賞で2着。ディープインパクト産駒でまだ伸びる。

△2……デビュー戦を飾った後、アーカイブは前走・ジュニアCで5着。スタートで立ち遅れて後方に置かれたが、0秒6差まで追い上げた。相手は強くなるが、中山から東京に替われば大駆けも期待できる。