3月のコーラルS(OP)を圧勝した実力馬。前走のプロキオンS(G3)12着の敗因は、レコード決着のハイペースに巻き込まれてしまったため。先行馬に有利なこの舞台なら、多少ハイペースになっても地力の高さで押し切れるはず。

前走のプロキオンS(G3)は後方から追い込んで7着。ベストとは言えない1400Mの重賞で勝ち馬と0秒3差なら決して悪くない結果だった。1200Mは4勝を挙げている得意の距離。オープン特別なら勝負に持ち込める。

過去5回、連対馬は3-1、1-3、4-1、4-1、1-4番人気で決まった(07年はハンデ戦)。1番人気は5連対と連から外れたことはなく、残る5頭もすべて4番人気以内。ここまでは伏兵馬の台頭が見られず、馬連配当はいずれも3けたで決着している。

また、3連単配当は5120円、1万6820円、22万9000円、2万2070、4770円。09年に22万馬券が飛び出す波乱となったが、4回は3万円未満で収まっている。ちなみに、3着は2、8、13、6、2番人気が入線した。

連対馬10頭はダートからの参戦で、距離は1000M1頭、1200M9頭。短距離から臨戦した馬が好成績を残している。

路線別は4連対のNST賞組がトップで、越後S組3連対、北陸S組2連対の順。ただ、今年はNST賞組からの出走はなく、越後Sも9月に開催されるなど、ステップで強調できる路線はない。

年齢別は3〜8歳以上馬が2、2、5、0、1、0連対。連対率は33、29、22、0、13、0%。連対数で5歳馬、率で3歳馬が他世代を一歩リードしている。

関東馬は33頭出走して5連対(連対率15%)で、関西馬が35頭で5連対(同14%)。東西対決はほぼ互角となっている。

牡馬VS牝馬は57頭と11頭で争い5対5で、連対率が9%と45%。連対数は五分でも、率で牝馬が牡馬を圧倒している。


◎……インオラリオの2走前は馬場入り後に放馬。その影響が残ったか6着。前走は前に壁を作れず、前半かかった分、直線で余力がなくなった。3走前のコーラルSが驚異のレコード勝ち。能力を出し切れれば突き抜けるスピードを備えている。

○……2番人気に推された前走の北陸Sでシゲルソウサイは8着。内枠で砂をかぶり、もまれる競馬も厳しかった。この1200Mで4勝中3勝を挙げている距離巧者。スムーズな競馬ができればV争いは必至だ。

▲……デュアルスウォードは3走前の中山のオープン勝ちを含めて、ダート1200Mで4勝の実力馬。ここ2走1400Mで6、7着と敗れているが、ベストの距離に戻れば巻き返しがある。

△1……一昨年にアースサウンドは越後Sを勝ち、昨年は7月に北陸S、9月にこのレースを快勝。夏の新潟をもっとも得意にしている。休養明けの2戦は物足りないが、たたき3戦目。大駆けがあっても驚けない。

△2……マルカフリートは10カ月ぶりの実戦となるが、過去に1年2カ月の休養明けで勝ったことがあり、鉄砲は利くタイプ。交流G3の北海道スプリントCを制した実績があり、格的には上位。ノーマークにはできない。