約5カ月ぶりの前走・桶狭間Sで2着を確保。勝ち馬には完敗の形だったが、当馬も後続には1馬身以上の差を付けていた。現級を7戦して(1・2・3・1)の安定感。叩き2戦目の今回は、久々の勝利を挙げる大きなチャンスとなりそうだ。

今春のなにわSで現級を勝っており、こちらも上位評価が必要。降級後の2戦は連続5着と結果が出ていないが、マイペースで行ければかなりの粘り強さを発揮する。今回の1200Mは3戦3勝と得意にしているため、巻き返しの期待は十分だろう。

08年以前はオープンの条件で施行され、09、10年は該当するレースがない。ここでは同条件で行われた昨年のレースを振り返ってみたい。

その昨年はフルゲートの15頭立て。大外15番枠の9番人気ネオフリーダムが気合をつけながら先頭へ。道中マイペースで直線そのまま逃げ込みを図ろうとするところに、3番手追走のアースサウンド(1番人気)と中団で脚をためていたトーホウチェイサー(2番人気)が外から並んで追い込んだ。写真判定の結果、1着アースサウンド、2着トーホウチェイサー、3着ネオフリーダム。アタマ、ハナ差の大接戦だった。馬連配当は1、2番人気のワンツーで560円と堅く収まり、3連単は1万7700円だった。

上位入線の3頭はいずれもダートからの参戦で、距離は1200〜1400M戦。年齢別は4、4、6歳の順でゴールした。

性別は牡馬11頭と牝馬4頭で争い、1着が牝馬で、2、3着に牡馬が入った。「夏走る」といわれる牝馬が優勝した。

東西対決は7頭出走した関東馬が1着、8頭の関西馬が2、3着を占めた。


◎……メジャーアスリートは前走のユニコーンSで12着。好位につけようとしたところ、かかってしまい末が甘くなった。昨年12月の交流G1全日本2歳優駿(川崎)で2着の実力馬。この距離は未経験だが、折り合いの不安が軽減するのは歓迎。距離短縮を味方に差し切る。

○……フィールドシャインは全4勝を1200Mで挙げているスピード馬で、7月に2戦2勝の夏馬。前走は追走に手一杯だったが、年明けに現級で小差2着の実績がある。流れが向けば差し切りも十分。

▲……アイアムルビーは(3・0・2・1)の1200M戦がベスト。前走は5カ月半ぶり、1ハロン長い1400M戦だったが、2着と地力をアピールした。叩き2戦目で、得意のスプリント戦に戻ればV争いになる。

△1……シゲルソウサイはオープンから降級した1400Mのここ2戦で連続5着。好位追走から直線伸び切れなかったが、1200Mは3戦3勝。距離短縮で決め手が復活すれば、あっさり勝っても不思議はない。

△2……シセイオウジは前走の安芸Sで2馬身差の2着。4コーナー15番手からレース最速の上がりで追い込んだ。新潟に勝ち星はないが、3勝を挙げているスプリント戦は好材料。流れひとつで突き抜けられる。

△3……ガンジスは近走芝を中心に使われ、3走前にオープンの橘Sを快勝している。ダートは久々となるが、ダート1400Mのデビュー戦は逃げて2着を3馬身ちぎる圧勝だった。同型馬の出方がカギだが、マイペースに持ち込むと大駆けもある。