過去10年,1〜3番人気は2,2,1連対と大不振。代わりに6番人気以下から2けた人気4頭を含む11頭が連対している。
馬連配当は1000〜2000台3回,5000〜6000円台2回,9000円台1回,万馬券4回。3けた配当で収まったことはなく,万馬券決着が4回もある。また,3連単配当は12万8570円,7090円,14万4520円,2万7890円,52万3990円,31万6950円。こちらも6回中4回で10万馬券が飛び出す大荒れとなっている。
連対馬のクラス別は重賞組17頭と1000万下組3頭。そこでの成績は1〜5着の4,3,6,2,2頭と,6,12,13着の各1頭。前走で掲示板を外して巻き返したのは3頭だけ。ステップは神戸新聞杯組11連対,セントライト記念組4連対。トライアル組が連対の75%を占めている。
重賞実績では連対20頭中19頭に重賞出走経験があり,うち11頭が連対馬。3冠最終戦で重賞連対馬が約半数とは意外な数字で,春の実績をうのみにするのは危険か。
◎…前走の札幌記念でヒルノダムールは発馬でつまずく不利。後方に置かれそうになったが立て直して中団につけて,直線外から猛然と追い込んで4着まで迫った。展開の向かなかったダービーでこそ9着と敗れたが,皐月賞2着で世代トップ級の能力は証明済み。2戦全勝の京都でラスト1冠を奪取する。
○…ダービー馬エイシンフラッシュの直前回避で,断然人気が予想されるローズキングダム。前走の神戸新聞杯でそのエイシンを33秒3の末脚で鮮やかに差し切った。距離3000Mは未知数だが,ひと夏を越して22キロ増。バラ一族の悲願のクラシック制覇に全力投球する。
▲…ゲシュタルトは京都新聞杯を制して,続くダービーで4着の実力馬。前走のセントライト記念14着で人気を落としているが,久々で息切れしたのが敗因だ。春の2冠はローズキングダムからともに0秒3差。重賞勝ちのある京都でたたき2戦目なら逆転Vがあっても驚けない。
△1…前走・セントライト記念でクォークスターは最後方待機。4コーナーでも10番手だったが,大逃げを打ったヤマニンエルブを長くいい脚を使って差し切った。京都への輸送はきさらぎ賞(7着)で経験済み。8戦して7連対の成績もここで胸を張れる成績だ。
△2…未勝利から3連勝の勢いで挑んだ前走・神戸新聞杯でビッグウィークは3着。ダービー1,2着馬には完敗したものの,菊への切符を獲得した。事前発表の馬体重は460キロ。減り続けた馬体も440キロ台から回復している。
△3…夏の北海道でトウカイメロディは古馬相手に3連勝した上がり馬。特にここ2戦は2600M戦で,後続を3,2馬身ちぎった。勝ちっぷりは素晴らしかったが,軽量(50,53キロ)の恩恵があったのも大きい。長距離戦は歓迎だが,57キロの今回は過信できない。