過去10年,連対馬は1-4,2-3,2-3,1-3,9-4,4-2,4-2,1-5,1-6,3-1番人気で決まった(02年は新潟競馬)。上位1〜4番人気が連対馬の85%を占め,残る3頭が5,6,9番人気。伏兵馬の出番は少ない。
馬連配当(01年は枠連)は3けた4回,1000円台5回,7000円台1回。10回中9回は2000円以下で収まっている。
ステップは札幌記念組が7連対でトップ。これを6連対の新潟記念組や4連対の宝塚記念組が追っている。なお,最多連対の札幌記念組は6,2,9,7,5,2,9着からの臨戦。2けた人気からの巻き返しは見られない。
出走間隔は中2週3頭,中3週7頭,1カ月〜1カ月半6頭,3カ月4頭。7〜9月に1度以上使われた馬が,好成績を残している。
年齢別は3〜7歳上馬が0,4,9,6,1連対。連対率はそれぞれ0,25,27,17,3%。5歳馬が世代をリードしている。
中山の外回り2200Mは緩やかなカーブを描きながら回るコースで,流れが落ち着きやすい。そこで,02年の新潟競馬を除く9回の連対馬の決め手を調べてみると,逃げ5頭,先行8頭,差し3頭,追い込み2頭。逃げ,先行馬が圧倒的に有利という結果になっている。
◎…シンゲンは休養明けで3勝,2,3着各1回と鉄砲駆けで好成績を挙げている。昨年も3カ月半ぶりでこのレースで3着に入り,2着のドリームジャーニーとは頭差だった。昨年の天皇賞(秋)5着以来,11カ月ぶりの実戦となるが,この舞台なら十分に勝ち負けに持ち込める。
○…ミステリアスライトは春から3連勝中の上がり馬。いずれも馬なりのままで直線押し切る強い競馬で,前走・天の川Sの勝ちタイムも新潟記念と0秒1差だった。昇級戦でいきなりのG2挑戦でも格落ちは感じない。
▲…逃げた前走のエプソムCでシルポートは,二枚腰を見せてハナ差の2着。3走前のオープン特別ではマイペースで2着を5馬身ちぎった。初距離でも楽にハナを奪えるこのメンバーなら逃げ切りも十分ある。
△1…サンライズベガのここ3戦は,七夕賞3着,小倉記念7着,新潟記念3着。連対は果たせなかったが,着差はわずか0秒1,2馬身半,クビ+アタマだった。G2の別定戦で,前走2キロ増の57キロを背負うが,流れひとつで大駆けが期待できる。
△2…実績ではG1レース3勝のドリームジャーニーが抜けている。しかし,420キロ台の小柄な馬に59キロの斤量は,どう見ても酷量としか思えず,連下の評価に落としたい。